著陸機地形カメラが撮影した、玉兎2號のAポイントにいる様子(2019年1月4日発表)
中國人民政治協商會議第13期全國委員會第2回會議が3日午後、人民大會堂で初の取材活動「委員通路」を開催した。全國政協委員、中國月探査プロジェクトチーフデザイナーの呉偉仁氏はメディアの取材に対して、「中國は年末に嫦娥5號を打ち上げ、月での試料採取と帰還を実現する。來年、火星探査機を打ち上げ、火星周回?著陸?探査を実現する」と述べた。
呉氏にとって、嫦娥4號と玉兎2號は重要な意義を持つ名稱だ。今年1月3日に嫦娥4號探査機が月に舞い降り、人類の宇宙船による初の月裏側軟著陸を実現した。これは嫦娥4號の月著陸任務の決定的な一歩であり、著陸機と月面ローバーによる月面探査の幸先の良いスタートを切った。その後、嫦娥4號著陸機から月面ローバーの玉兎2號が順調に切り離された。玉兎2號は月の裏側に、人類の月面ローバーによる初の足跡を留め、2月11日に月の夜のスリープモードに入った。
玉兎2號のコンディションは現在どうなっているのだろうか。この人々が関心を寄せる話題について、呉氏は、「月の自転と公転の周期的な問題により、月では夜が14日続く。これにより気溫が氷點下190度以下になるが、いかなる電子部品でもこのような気溫には耐えられない。スリープ狀態にすることで、安全に月の夜を過ごすことができる。玉兎2號は再び目覚め作業狀態に入っている。現在のコンディションは良好で、すでに月の3週目に入っている」と説明した。
呉氏によると、著陸エリアの地形の探査がすでに完了している。玉兎2號は著陸エリアから北西方向に前進している。中國は過去數カ月で月に関する多くの科學データを獲得している。これらの科學データは中國と全世界に向けた開放の準備を進めている。
世界の宇宙事業は100年以上にわたり発展しており、中國の宇宙事業にも60年の歴史がある。呉氏は「中國は60年にわたり多くの成績を収めたが、世界の宇宙強國と比べるとまだ大きな開きがある。追いかけるペースを上げなければならない」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年3月5日