中國初のスマート銀行カウンターが2日、上海市に登場した。これには銀行の支店のほぼすべての機能が含まれている。カードも攜帯電話も必要とせず、カウンターの前に立ってカメラに目を向けるだけで、顔認証による引き出しが可能。ATMの場合、1度に5000元(1元は約16.7円)までしか引き出せないが、この裝置であれば1度に、わずか數分で20萬元の預け入れをすることが可能だ。
浦発銀行セルフ銀行製品マネージャーの翁奇煒氏は、「預け入れの際には、現金預け入れ口が常に開いている狀態で、紙幣をそこに入れ続けることができる。そしてもう一つ設けられている引き出し口から認識できなかった紙幣が出てくる。カード発行も非常にスムーズで、身分証を挿入し、顔認証と銀行の接客擔當者による二重チェックをクリアすれば、デビットカードを発行できる」と述べた。
利用者の1人は、「だいたい3分間ほどで手続きできた。通常、カウンター手続きをした場合は、順番札を貰ってから、30分はかかるだろう」と話した。
このスマートカウンターはATMや遠隔操作スマート銀行といった機能を備え、銀行における手続きの9割以上を実行できる。現金の引き出しと預け入れの他にも、資産運用から振込、料金支払いといった現金業務以外の業務も行うことができる。セキュリティ面に関しては、大量のマルチメディアやバイオメトリクスといった金融科學技術手段を採用しているほか、公安ネット審査システムを導入して照合を行っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年7月4日
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