先週末、「中國國家博物館児童歴史百科絵本」の初版が発行された。古來の文化財72點が中國5千年の歴史を語ってくれる。北京日報が伝えた。
発表イベント會場で中國國家図書館児童館の王志庚館長は、「中國の絵本市場は現在、海外からの輸入作品がほとんど。また中國の歴史文化を描いたオリジナルの絵本のほとんどがフィクションで、ノンフィクションの読み物は極めて少ない。今回出版されるこの絵本は、オリジナル絵本という空白を埋める存在となる」と話した。
書籍をめくると、図と文章がびっしり。しかし、一般的な一連の物語を1ページ大の挿絵と見出し文で表現する掌サイズの絵本である「連環畫」とは異なり、昔の人々のリアルな暮らしをその切り口に、子供の視點から歴史を見ている。厳選された貴重な國寶文化財72點がナビゲーター役となり、石器時代から明清時代までの商業貿易と大河文明、交通の発展、家族と家庭、飲食文化の5大テーマの物語を紹介している。
第1期は、「家-私たちはどこから來たのか」、「大河-私たちの始まり」、「商業貿易-貝殻からシルクまで」、「私たちはどうやって世界中を旅したか」、「私たちの祖先の食卓」の5冊が出版された。歴史に関する知識だけでなく、この絵本では科學の発明についても取り上げられている。例えば、大航海を行った明代の武將?鄭和の南海遠征を紹介する回では、容器に入れた水の上に磁針を浮かべる羅針盤の作り方などが図解付きで紹介されている。(編集TK)
「人民網日本語版」2018年6月5日
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