北京時間8日午前10時(日本時間8日午前11時)、第13期全國人民代表大會(全人代)第1回會議の記者會見がメディアセンターで行われ、王毅外交部長(外相)は「中國の外交政策と対外関係」について國內外の記者からの質問に答えた。
■ロイター通信「朝鮮半島情勢における中國の役割とは?」
王部長は中國側が提案した「ダブル?フリーズ」のイニシアティブは現狀に見合った優れた対処法であり、南北関係改善における最も基本的な條件を整えたと事実が証明しているとした。
さらに、「朝鮮半島情勢を改めて平和の軌道に、朝鮮半島核問題を改めて対話の軌道に乗せていく。トンネルの向こうから仄かな明かりが見えてきたが、前へと進む道のりは決して順風満帆とは限らない。現在各國が本気で朝鮮半島核問題を解決しようとするのか試される時が再びおとずれている。平和は追求すべきで、チャンスはつかむべきだ」とした。
■ブルームバーグ社「米國の対中國経済への所作に対する中國の反撃は?」
王部長は、「中米は競爭してもいいが、ライバルになる必要はなく、それよりパートナーになることが大切だ」とした。
さらに、「中國が発展すればするほど、世界に貢獻できる。貿易戦爭が問題解決の正しい道となったことはない。特にグローバル化が進む現在、貿易戦爭を選ぶことは間違った方法であり、お互いにとってダメージとなるだけだ」とした。
■中國日報社「中國の地域ホットイシューに新たな動き?」
王部長は「ホットイシューの解決における中國のコミットメントには鮮明な特色があり、『為すことも、為さざることもある』という平和的、正當的、建設的の3點を終始堅持している」とした。
■ロシアメディア「中國の中ロ関係に対する見方とは?」
王部長は、「中ロの包括的?戦略的協力パートナーシップは揺るぎなく安定している。中ロ協力の深化には限りがなく、中ロ関係に『最高』はなく、常に『最高』よりも上を目指す」とした。
■環球時報「いわゆる『中國脅威論』に対する見方とは?」
王部長は、「中國の持続的発展により『中國崩壊論』自體が先に崩壊し、一方の『中國脅威論』は新たなバージョンが現れているが、ますます人心を得られなくなっている。いわゆる『中國脅威論』はもうやめるべきだ」とした。
■共同通信社「中國の中日関係に対する見方とは?」
王部長は、「日本側が躊躇したり、二転三転することなく、中國の発展を客観的にとらえて認めることさえすれば、中國側としては日本側に歩みより、ともに中日関係を健全かつ安定した発展の軌道に戻していく用意がある。『初心を忘れなければ、目標は達成できる』という言葉の通り、過去を引き継ぎ、未來を切り拓く歴史的なタイミングに、日本側が政治では信用を重んじ、行動ではルールに則り、両國関係の政治的基礎を順守し、『互いにパートナーであり、互いに脅威とならない』という政治的コンセンサスを実行に移していくことを望んでいる」とした。
■カザフスタンメディア「『一帯一路』の透明度に関する疑念への見方は?」
王部長は、「『一帯一路』は中國が提出した開かれた透明なイニシアティブであり、共に話し合い、共に建設し、共に分かち合うことは、これを推進するための黃金の法則となっている。すべては開かれた環境で進められており、特定の國が強権を握るのではなく、參加各國が平等に參加している。その公開と透明度が堅持されており、勝者が獨占するのではなく、互恵?ウィンウィンを追求している」とした。
■香港鳳凰衛視「インド太平洋戦略に対する見方とは?」
王部長は、「この世界において、様々な話題が盡きることなく形を変えて現れる。それらはまるで大海における波しぶきのように、人々の注目を集めたかと思えば、あっという間に消えてしまうようなものだ。今の時代、冷戦を再び引き起こすことはすでに時代錯誤であり、対抗するための小さなグループ作りも人々の関心をひくものではない」とした。
■インドPTI社「中國が目指す中印関係とは?」
王部長は、「中印間で解決が差し迫っている課題とは相互信頼。政治的な相互信頼さえ確立することができれば、どんな険阻も互いの友好交流の強化を阻むことはできず、相互信頼に欠ければ、見渡す限りの平野のように阻むものが無かったとしても、雙方が歩み寄ることはできない。雙方がわだかまりを捨て、歩み寄るよう期待する。猜疑を信頼に、相違を対話に変えて、協力を通じて未來を切り拓いていきたい」とした。
■北京電視臺「中國外交が進める國內の発展に対するサポートとは?」
王部長は、「新時代における中國の特色ある大國外交を推進する上で、外交部は対外事業における『前線の兵士』となるだけでなく、『実行者』として國內の発展もサポートしなければならない」とした。
■シンガポールのザ?ストレーツ?タイムズ「南中國海問題に対する見方とは?」
王部長は、「南中國海の平和と安定を守る中國の決意は揺るぎなく、その誠意も変わらない。その立腳點は中國人民、歴史的事実、地域の平和、國際法治の責任を擔うことであり、その立場は常に一貫している」とした。
■中國新聞社「領事保護に対する見方とは?」
王部長は、「領事保護は人民の利益と數多くの人々の幸福に関わること。外交部が領事保護をしっかり行うのは當然の責任。そして予防は最良の保護となる。昨年外交部は各種海外安全情報を合計1000件以上発信し、出國前に人々のリスクの多くを解消した」とした。
■ロシア國営イタルタス通信「上海協力機構青島首脳會議への期待とは?」
王部長は、「上海協力機構首脳會議の中國における再度の開催を歓迎するとともに、青島での再出発に期待している」とした。
■スペインのEFE通信社「中國とラテンアメリカ関係に対する見方とは?」
王部長は、「中國とラテンアメリカ諸國の協力は発展途上國同士の助け合いと支え合いであり、誰かに対するものでも、取って代わるものでもなく、ましてや誰かの所有物に手を出そうとする類のものでもない」とした。
(編集TG、LX)
「人民網日本語版」2018年3月8日
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