國際連合教育科學文化機関(ユネスコ) は14日、フランス?パリの本部で第21回世界遺産條約締約國総會を開催し、投票で128票を獲得した中國が世界遺産委員會の委員國となった。任期は4年。新華社が報じた。
中國のほか、オーストラリア、バーレーン、ボスニア?ヘルツェゴビナ、ブラジルなど11ヶ國も選出され、委員國は計21ヶ國となった。
世界遺産委員會は、世界遺産に関して話し合うためのユネスコの委員會。世界遺産の新規推薦登録および世界遺産管理に関するグローバル戦略の策定、既存の世界遺産リストの保全狀況と管理、世界遺産基金の運用などについて話し合う。
中國ユネスコ全國委員會の責任者によると、委員國になると、中國がさらに多國間協力を強化し、國內外の文化?自然遺産を保護するのに役立つという。中國は今後、國際協力を重點的に強化し、中國の世界遺産の申請と保護業務を引き続き適正に行い、世界遺産の地理的分配を一層バランスの取れたものにするようサポートする。その他、中國は今後、國內外の人々の遺産保護に対する意識を向上させ、中國の関連機関が國內外の世界遺産の保護をサポートするよう奨勵するほか、世界遺産基金の持続可能な発展をサポートする。
1972年に開かれた第17回ユネスコ総會において、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する條約」が採択された。同國際條約は、文化遺産?自然遺産が全人類の発展に対して重要な意義を帯びていることを強調し、世界遺産委員會や世界遺産センター、専門のコンサルティング機関などの部門を含む遺産保護世界ガバナンス體系の構築を明記している。現時點で締約國は193ヶ國で、世界で最も広く認められている國際條約の一つとなっている。
中國は1985年に締約國となって以降、世界遺産委員會の委員國を3期務めてきた。現在、中國には世界遺産が52ヶ所あり、その數はイタリアの53ヶ所に次いで世界2番目の多さとなっている。(編集KN)
「人民 網日本語版」2017年11月16日
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