G20サミットが來月4日、杭州で開幕する。中國初となるG20サミットはなぜ北京や上海のような一線都市ではなく、この「1.5線都市」と呼ばれる杭州で開かれることになったのだろうか?それはこの20年間、間違いなく観光都市だったはずの杭州が、急激にイメージが変わっていくことで「よくわからない」都市になったからだ。人民網が伝えた。
キャッシュを持たず攜帯電話だけで外出するならば、どの都市が最も住み心地が良いだろうか?答えはそう、杭州だ。
杭州はいつの間にか世界最大のモバイル決済都市と変化していた。杭州ではタクシーの98%、スーパーとコンビニの95%以上、飲食店の50%以上でモバイル決済が使用できる。さらに一部の野菜市場や屋臺でも、モバイル決済ができるほどだ。
杭州は公共レンタサイクルサービスが最も良く整備されており、BBCから「公共レンタサイクルサービスが最も優れた都市」の評価をうけた中國で唯一の都市だ。杭州公交集団は15日、オンライン決済サービス「支付寶」と協力し、506號バスで試験的に、硬貨の代わりに2次元コードをスキャンする形で乗車料金を支払いできるようになったことを発表した。杭州公共自転車公司も19日、100ヵ所のスポットで「スキャンでレンタル」機能を提供し始めた。これにより、公共レンタサイクルもモバイルインターネットの時代に入った。
「スキャンでレンタル」とは、ユーザーが公共レンタサイクルのロック裝置の2次元コードを読み取ると、わずか2秒で効果音が鳴り「レンタル成功、直ちにご使用ください」という音聲が流れて決済を完了する非常に便利でスムーズな公共サービスだ。そして返す時はさらに簡単で、100ヵ所のモバイル決済が利用可能なスポットでは、自転車をロック裝置にセットするだけで「返卻成功」という音聲が流れ、カードをかざす必要も、攜帯電話を出しもう一回スキャンする必要もない。
杭州全市ではさらに、信用度に基づき物の貸し借りが可能なサービスが整備されている。信用度算出サービス「芝麻信用」のポイントによって無料で傘や攜帯充電器を借りることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年8月26日
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