1 南米初の五輪開催は順調?
近代五輪が1896年に始まって120年目の今年、南米初開催となるブラジル?リオデジャネイロ五輪が開催されている。ワイルドなサンバで知られるブラジルでの開催とあって、今回の五輪はあらゆる面で初めから一味違う。
今回の五輪は、ジカウイルスや水の汚染、都市の治安など、問題が最も多い五輪ともなっており、リオデジャネイロは、「まだ準備をできていない」というレッテルが張られてしまっている。しかし、開催國の魔力と能力を見くびってはいけない。五輪の幕が開けると、人々の情熱とスポーツの力で、それら問題は全て二の次になるものだ。
2 ロシア選手一部出場禁止の影響は?
毎回、五輪の開幕前になると、世界のメディアなどが次々に各國のメダル獲得予想を始める。しかし、今回は、スポーツ強國として知られるロシアが國家ぐるみのドーピング隠しをしていたことが発覚し、ロシア選手団のうち3分の1の選手が出場できなくなったことで、中國、米國、ロシアの「3強」の構造に変化が起きた。そして、ロシアが取れそうになくなったメダルを、米國と中國が競って取りに行く構図となっている。また、そのメダルをフランスやドイツ、英國、オーストラリアなども虎視眈々と狙っており、そこに開催國というメリットを生かすブラジルが參戦してくるため、いつよりさらに白熱したメダル爭いが楽しめそうだ。
3 どの競技?種目からニュースター誕生?
五輪は、「スター選手を生み出す最大の工場」とも呼ばれている。米國の選手団から金メダルを複數獲得する選手が生まれる可能性が最も高い。もちろん、五輪の試合ではひょんなことでスターが生まれ、それはいつも獲得した金メダルの數がきっかけというわけではない。普段はあまり注目されない競技で、目を丸める記録が出たり、いつもとは違う國がメダルを取ったりすると、スター誕生の瞬間になる。例えば、昨年北京で行われた世界陸上の男子400メートルリレー で中國が銀メダルに輝き、「アジアの誇り」と稱された。もし、今回のリオ五輪で中國が再び表彰臺に上がることがあれば、金メダリストに負けずと劣らずの注目度となるだろう。
4 今回新記録を作ってくれそうなレジェンドは?
五輪は毎回、見る人をエキサイトさせてくれる。それは単なる記録ではなく、まさにレジェンドとなる。ドラマに満ちたテニスの試合では、新記録が度々誕生している。男子テニス世界ランキング1位のノバク?ジョコビッチ選手(セルビア)は、キャリアゴールデンスラム(生涯のうちに四大大會とオリンピックの全てで優勝すること)に臨む。4年前、スイスの強豪?ロジャー?フェデラー選手がこの記録に挑んだものの、決勝でイギリスのアンディ?マレー選手に敗退し、その夢はあと一歩のところで実現しなかった。今回、フェデラー選手はけがで五輪出場を斷念しており、ジョコビッチ選手にとっては記録達成の願ってもないチャンスとなる。
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