習近平國家主席が近くセルビアを公式訪問するのに先立ち、李満長?駐セルビア中國大使がこのほど人民日報に署名記事を発表した。セルビアにおける中國企業の大型インフラプロジェクトへの參加に高い評価を與えている。人民日報が伝えた。
李大使によると、中國企業が建設に関わったベオグラードのドナウ川大橋はすでに工事が完了して自動車が走っており、コストラツ発電所は第1期工事が完了し、河北鋼鉄集団はスメデレヴォの鉄工場の買収に成功し、高速道路E763線やハンガリー?セルビア鉄道などのプロジェクトが著実に進展している。両國企業は廃棄物発電や工業パークなどの協力プロジェクトを積極的に模索中という。
ミラン?バセビク駐中國セルビア大使は今年5月に取材に答えた中で、「今年4月に中國の河北鋼鉄集団がセルビア最大の鉄工場であるスメデレヴォの所有者になり、このプロジェクトはセルビアの経済的競爭力を高める上で非常に重要なものとなっている。セルビアは中國製品が歐州市場に入る際の入口の一つであり、ドナウ川からエーゲ海へのルートには極めて大きな優位性がある。マケドニア政府はこのルートに通じる運河の修築に同意しており、セルビアはこのルートの建設への関與について話し合いを進めている」と述べた。
中國とセルビアのこうした協力プロジェクトは「16プラス1協力」の枠組の下で進められてきた。「16プラス1協力」は2012年にスタートしたもので、中國と中?東歐16カ國がこれまでの友好関係をより深め、相互利益の協力を強化するために共同建設した協力の新プラットフォームであり、中國と歐州の関係の全面的でバランスの取れた発展を促進するための新たな措置でもある。統計によると、15年の中國と中?東歐との貿易額は562億ドル(1ドルは約103.9円)に上り、10年に比べて28%増加した。投資をみると、中國企業は現在、中?東歐諸國に50億ドルを投入し、中?東歐諸國から中國への投資額は12億ドルを超える。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月16日