國交樹立から67年で、中國の國家主席が初めてチェコを公式訪問する。中國の劉海星外交部長助理(外務次官補)は24日の國內外向けプレスブリーフィングで、今回の訪問について、歐州に対する重大な外交活動だと指摘した。人民日報が伝えた。
具體的には、この「重大な外交活動」は4つの重要なメッセージを伝える。
歐州は一貫して中國外交の重點の1つだ。過去3年余りの習近平國家主席の訪問活動を振り返ると、2014年3月にオランダ、フランス、ドイツ、ベルギーを訪問し、EU本部も訪問した。2015年10月には英國を訪問した。チェコ訪問によって、習主席は新舊歐州に対する外交の「全カバー」を実現する。
中國?歐州関係の発展におけるチェコの獨特の役割を中國は重視している。チェコは中?東歐の重要な國であると同時に、EU加盟國でもある。この二重の立場によってチェコは中?東歐および歐州に対して広範な影響力を有している。訪問中、両國は経済?貿易、インフラ、金融、衛生、航空、科學技術などの協力協定に調印し、累計金融は60億ドル前後に達する。
「一帯一路(1ベルト、1ロード)」建設は中國と歐州諸國雙方にとって重要な発展の契機だ。「一帯一路」沿線國である中?東歐諸國は「一帯一路」イニシアティブにいずれも高い関心を示し、自らの発展戦略との積極的な連結を図っている。昨年末に蘇州で開催された第4回中國―中?東歐諸國首脳會議で発表された「中國―中?東歐諸國協力中期計畫」は、「16+1協力」が中國?歐州関係の新たな目玉となり、「一帯一路」の模範となることを明確に示した。習主席は訪問時にチェコの指導者と「一帯一路」建設について話し合うとともに、中國と中?東歐諸國の協力について提案を示す。
中國の急速な発展は歐州諸國にチャンスをもたらしている。中國自身の産業の高度化、および一連の新たな構想に伴い、歐州は中國経済の発展が歐州にもたらしうるメリットへの関心を高め、対中交流への積極性も高めている。「現在歐州全體の経済狀況は余り安定しておらず、回復は困難だ。歐州は中國の市場と投資に対する需要が非常に大きい」。中國國際問題研究院歐州研究所の崔洪建所長は「こうしたチャンスが相互的なものであることを強調しておく必要がある。歐州との協力を通じて、中國は自らの経済発展と産業構造の高度化を促すことができる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年3月25日