注目を集めている地球観測衛星「高分4號」が1月5日、地球から3萬6000キロ離れた宇宙から1枚目の畫像を伝送した。同衛星の開発を擔當した中國航天科技集団公司第五研究院によると、同衛星は軌道上を正常に運行中で、裝置を使った測定を行っている。イメージングの効果は良好だという。人民日報が伝えた。
同衛星には大口徑カメラが搭載されているが、この「大砲の筒」に堅固な「三腳」がなければ、イメージングに影響が及ぶ。第五研究院総體部の研究者は初めて一體化構造を採用し、宇宙上で変形しない「三腳」を設計した。
同衛星のカメラの製造を擔當した第508研究所はイメージングの質を保証するため、1億畫素數の可視光デバイス、100萬畫素數の中波赤外線デバイス、大アレイ凝視型イメージングシステム、中波赤外線?可視光の同時使用という光學設計などを初めて採用した。これによって同衛星のカメラは、中國初の高軌道?高分解能カメラとなった。
高分1號、2號のカメラと比べ、同衛星のカメラは「一眼レフカメラ」に近く、広ダイナミックレンジイメージングが可能だ。また長積分時間の使用によって見えにくい目標の観測が可能となった。他にも同衛星は動く目標の運行の軌道や傾向を捕捉することで、専門的なカメラになる。減災、気象、地震、林業などの需要を満たすほか、中國の「高空間分解能と高時間分解能を兼ね備える光學リモートセンシング」技術の発展に向け新たな道を切り開く。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月6日