日本の獨立行政法人科學技術振興機構中國総合研究交流センターが開催した「現実とイメージの錯綜―中國における日本研究」シンポジウムが2日間の日程で東京で行われた。
シンポジウムでは南開大學日本研究院の楊棟梁教授、東京大學大學院総合文化研究科の村田雄一郎教授がそれぞれ「中國における日本研究の現狀と展望」、「不強兵の富國?-日中関係の120年」をテーマに講演した。中國社會科學院近代史研究所の歩平前所長、復旦大學國際問題研究院日本研究センターの胡令遠センター長、日本愛知大學現代中國學部の高橋五郎教授、慶応義塾大學総合政策學部の加茂具樹教授、巖波書店の馬場公彥編集局部長が學術討論を行ない、會場の一般參加者による質疑応答に答えた。
中國社會科學院、北京大學、復旦大學、南開大學、四川外國語大學の中國側の學者と東京大學、早稲田大學、京都大學、愛知大學、慶應義塾大學、巖波書店、アジア歴史資料センターの日本側の學者が中國における日本研究の現狀、問題や今後の動向に関して、特に學者間のコミュニケーションルートの構築、研究環境の改善等、各自の意見を発表し熱心な討論を行なった。
學者たちは、先だっての中日両國における環境に大きな変化が起こり、中國の日本研究も情勢の変化や発展に合わせなければいけないとしている。中日関係が困難な時期に直面すればするほど、中國の日本研究分野の學者を含め両國の各レベルにおける人材交流を強める必要がある。中國の日本研究は客観的な推進、科學的な研究を通して両國の國民の相互理解を深める中で最大の効果を発揮させなければならない。