中國航空工業集団公司が、エンジン事業を分社化するという噂が長く伝わっている。同社傘下の上場3社は13日夜、親會社が変更される可能性があるという通知を受けた。アナリストは、中國の航空用エンジン事業の統合が加速しており、國有エンジン企業が単獨で設立される可能性もあると述べた。京華時報が伝えた。
中國航空工業集団公司傘下の上場企業である四川成発航空科技株式有限公司、中航動力科技工程有限責任公司は、今年9月30日に取引を停止した。両社は取引停止後、親會社の中國航空工業集団公司から電話の通知を受け、航空用エンジンの関連部門の統合案を策定中と通知されたと発表した。中國航空工業集団公司傘下のもう一つの上場企業である中航動力控制股フェン有限公司も同日、取引を停止し、重大な動きがあると発表した。
上述した3社は10月13日夜、「親會社の中國航空工業集団公司から、國家関連部門の計畫に基づき、同社傘下の航空用エンジン関連企業?部門の事業再編案が策定中であり、同社が親會社でなくなる可能性があるという通知を受けた」と発表した。
中國航空工業集団公司から切り離される3社が、エンジン製造を中心事業としている點に注目が必要だ。そのうち中航動力科技工程有限責任公司は、中國の航空用エンジン?ガスタービン業界で獨占的な地位を占めている。四川成発航空科技株式有限公司は中航工業成都発動機(集団)有限公司が主な発起人として設立した株式有限會社だ。中航動力控制株式有限公司は國內航空用エンジン動力制御システムのリーディングカンパニーとされている。
上場した3社が9月末に取引中止した時點で、中國航空工業集団公司が傘下の航空用エンジン?ガスタービンの研究開発?製造事業を統合し、分社化することを計畫中だと噂されていた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月15日