「中國の偉大な抗日戦爭は、中國だけの事ではなく、東洋さらには世界の事である」。世界反ファシズム戦爭においてアジアの主戦場となった中國で戦われた中國人民の抗日戦爭は、民族を存亡の危機から救い出し、民族の獨立と人民の解放を果たし、世界平和という偉大な事業を実現するのに、歴史的な貢獻を果たしたと言える。(文:纐纈厚。日本の著名な歴史學者、日本國立山口大學副學長。取材?整理:劉軍國。人民日報掲載)
海外ではここ數年、中國の抗日戦爭が果たした重要な歴史的貢獻に著目する歴史學者が増えている。これらの學者は、中國の抗日戦爭の真実を國際社會にありのままに紹介し、世界反ファシズム戦爭に対する抗日戦爭の位置付けと役割を正しく評価することを提唱している。
中國共産黨の指導する八路軍と新四軍は中國人民を団結させ、數萬に及ぶ飛行機や大砲にも負けない戦闘力を形成した。中國人による祖國の防衛と抗日戦爭は、日本の主だった戦力や兵力、國力を消耗させることで、世界反ファシズム戦爭にも大きく貢獻した。
まず兵力を見ると、日本が中國侵略戦爭に投じた兵力は米國に対する戦爭よりも多い。日本は最多で中國の戦場に年間197萬人の兵力を投入した。対米戦爭で投入された兵力は最大で年間160萬人だった。次に戦闘期間を見ると、日本と中國との間で戦闘が行われた期間は対米戦爭の戦闘期間の3倍余りに及ぶ。日本の中國での戦爭は1931年の「九一八事変」(満州事変)から始まり1945年まで続いた。米國との戦爭は1941年から1945年までの4年間にすぎない。さらに軍事費で見ても、中國の戦場への投入は対米戦爭への投入より大きい。日本は當時、國家予算の多くを軍事費に割き、これらは主に中國の戦場へと投じられた。中國人の抗日戦爭は日本の戦爭遂行の意欲を大きく損なった。