中國人の間で日本旅行がブームになっている。しかし、中國人訪日客が増加する一方で、日本側の受け入れ能力に対する懸念が現実になりつつある。中國新聞網が日本経済新聞社の中國語ニュースサイト?日経中文網の記事を引用して伝えた。
日本を訪れる中國人は増加の一途をたどっている。日本観光局のデータによると、2014年1月―11月に日本を訪れた外國人旅行者數は、前年同期比28.2%増の1217萬7500人となった。うち、中國人旅行者數は82.2%増の221萬9300人に達した。
日本政府は2003年、外國人旅行者の訪日促進活動「ビジット?ジャパン?キャンペーン」を立ち上げた。2013年には、年間の訪日外國人旅行者數1000萬人という當初の目標を達成し、2014年には1300萬人を達成した。
一方、中國大陸部の海外旅行者數は2014年にのべ1億人を超えた。13億人という人口を考慮すると、このデータはあくまで海外旅行者増加の初期段階に過ぎない。
また、近頃の円安の影響で、多くの中國人が「日本でのショッピングがお得になり、魅力が増した」と考えている。
日本路線を積極的に開拓している中國の民間資本系航空會社?春秋航空の王正華董事長(會長)は「日本旅行ブームはあと10年は続く」と斷言する。2020年に東京五輪が開催されることは、訪日外國人旅行者數を2000萬人とする目標を掲げる日本政府にとって好都合だ。
実は、2014年の訪日外國人増加率(30%)を保てば、2016年には2000萬人の目標を軽々と達成することができる。しかし、訪日外國人の増加に伴い、懸念されているのが日本側の受け入れ能力不足だ。