中國政府は國連気候変動サミットの開幕を控えた22日に、ニューヨークの國連本部で、解像度30メートルのグローバル土地被覆データ(Global Land 30)を寄贈した。これらの基礎(chǔ)的な地理情報データ資源は、世界の気候変動の研究や、世界の持続可能な発展などの方針決定に役立てられる。人民網(wǎng)が伝えた。
グローバル土地被覆データは世界の陸地を収め、水、耕地、濕地、雪など10種類の土地被覆情報を網(wǎng)羅している。30メートルの解像度は、世界最高水準だ。土地被覆?変化情報は、気候?資源?環(huán)境?生態(tài)などの各分野の基礎(chǔ)データ資源となる。これは世界の自然資源環(huán)境の認識、環(huán)境資源の変化の観測、気候変動の流れの分析、持続可能な発展計畫の制定などに対して、重要な価値を持つ。
解像度30メートルのリモートセンシング映像は原則上、50×50メートル四方の物體を識別でき、世界の土地被覆?変化を描寫する最良の尺度とされている。しかしこの空間解像度のグローバル土地被覆データの取得は、「世界的な難題」となっている。同プロジェクトの首席科學(xué)者の陳軍氏は、「解像度が1キロ、300メートルのグローバル土地被覆データを構(gòu)築しているのは、世界でも米國とEUのみだ。しかしその精度と解像度は、世界の気候変動の研究、持続可能な発展への応用などの需要を満たせない。中國は解像度を1桁改善し、分類の精度を83%に高めた。これはその他のグローバル土地被覆データを大幅に上回っている」と説明した。
これらのデータは、よく耳にする「グーグルアース」とどう違うのだろうか?陳氏は、「グーグルアースなどのオンライン地図を使えば、土地被覆データをはっきり見て取れるが、世界の土地被覆面積、水の被覆面積、各國の耕地面積といったデータは提供されない。これはGlobal Land 30の強みだ」と指摘した。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年9月24日