「微信(WeChat)」が提供する決済サービス「微信支付」が今年2月に登場したことで、中國で最も普及率の高い第三者決済サービス?支付寶(アリペイ)の今年上半期の業績には影響が出たのだろうか?リサーチ會社?艾瑞諮詢がこのほど発表した統計によると、今年上半期、モバイル決済市場における支付寶の地位は下がるどころか逆に向上し、シェアが第一四半期(1-3月)の76.2%から第二四半期(4-6月)には79.9%に上昇した。艾瑞諮詢は、熾烈な競爭が繰り広げられるモバイル決済市場において、支付寶のユーザー數とユーザーの忠誠度は向上の一途をたどっているとの見方を示している。支付寶が今年3月に発表したデータによると、1日當たりの攜帯を使った決済數が2500萬件以上に達し、世界最大のモバイル決済會社となっている。北京晨報が報じた。
艾瑞諮詢の専門家は、「モバイル決済においてカギとなるのは、使えるシーンの開拓。オンラインとオフラインにおいて使えるシーンをできるだけ早く増加させることが発展の重要な方向になる」と指摘している。
この點、支付寶は昨年から使えるシーンの開拓を続けている。現在、支付寶は超音波を利用した決済サービスや攜帯でQRコードを読み込む決済サービスを、コンビニや百貨店、自動販売機などで使えるようにしている。また、今年上半期、支付寶を通して、病院の受付や醫療費の支払いのほか、身體検査の結果を見ることもできるサービスを広東省や浙江省などで試験的に始めた。さらに、中國住房?城郷建設部(住宅?都市農村建設省)と提攜し、支付寶を使って路線バスや地下鉄の料金を支払えるサービスを中國の30都市で展開しているほか、支付寶でホテルやレストランを予約し、料金も支払えるサービスも始めている。
今年上半期、モバイル端末の普及がさらに進んだのを背景に、支付寶のシェアは約80%に達した。一方、2位の財付通のシェアは、第一新半期の12.9%から第二四半期には8.9%に減少した。3位の拉卡拉のシェアも第一四半期の7.6%から第二四半期には6.5%に減少した。 (編集KN)
「人民網日本語版」2014年8月13日