世界でパンダフィーバー再び
ジャイアントパンダが最近、世界中で話題をさらっている。例えば、北米では、アニメーション映畫「功夫熊貓(カンフー?パンダ4)」が2週連続で興行収入ランキングトップに立ち、韓國では中國に帰國するパンダ「福寶(フーバオ)」を、大勢のパンダファンが雨の中見送り、スペインのマドリード動物園では、パンダの「金喜(ジンシ―)」と「茱萸(ジューユー)」が初の一般公開を迎え、「寶力(バオリー)」と「青寶(チンバオ)」は今年末に、ジャイアントパンダ保護共同研究の一環として、米國の首都ワシントンにあるスミソニアン國立動物園に渡り、飼育されることになるなど、映畫館や動物園で、かわいいパンダが世界中の人々を魅了し、幅広く歓迎され、人気を集めている。新華社が報じた。
5月30日、スペインのマドリード動物園で竹を食べるパンダの「金喜」。
パンダは中國の國寶であり、世界中で愛されている動物でもあり、どこへ行ってもブームを巻き起こしている。1972年、米國のニクソン大統領が中國を訪問し、中國はパンダの「玲玲(リンリン)」と「興興(シンシン)」を米國に贈呈することを約束した。そして、米國人8000人以上が雨が降る中、2頭のパンダを迎え、スミソニアン國立動物園では公開初月の來園者數が100萬人を超えた。日本の上野動物園もパンダの「康康(カンカン)」と「蘭蘭(ランラン)」が1972年に來園してフィーバーとなり、同年の來園者數が、前年比5倍以上の延べ500萬人を超えた。メキシコのチャプルテペック動物園で生まれた「托維(トーウィー)」は、海外において人工的に飼育されている環境下で誕生し、元気に育った初めてのパンダで、「チャプルテペックのパンダの赤ちゃん」という曲がリリースされると、世界でそのレコードが數百萬枚売れるなど、海外でもパンダは多くの人に愛され、たくさんのエピソードを生んできた。
「寶力」と「青寶」も、「玲玲」と「興興」が當時暮らしていたスミソニアン國立動物園で飼育されることになっている。同動物園は積極的に準備を進めており、パンダ舎をリニューアルし、園內には「パンダが來る」という標識がたくさん設置され、グッズショップにはパンダをテーマにした商品が所狹しと並べられている。
スミソニアン國立動物園で撮影したパンダがテーマのグッズ。同動物園は同日、中國と新たなパンダ國際保護共同研究を実施することを発表(5月29日撮影?劉傑)。
中國は長年、パンダ保護をめぐる國際協力を積極的に展開している。海外におけるパンダの誕生は、中國と海外の科學研究者との交流?協力の成果だ。1990年代に一時は絶滅の危機に瀕していた野生のパンダの個體數は現在、約1900頭にまで回復し、世界で飼育されているパンダの數は728頭に達している。こうした成果が確実に挙がっているのは、中國がパンダの保護、繁殖、病気予防?治療、生態環境建設、世界との交流、協力といった面に心血を注いでいるからにほかならない。
パンダの名前にも、世界各國の人々の祝福する思いや期待などが込められている。例えば、「托維」は、メキシコのある少數民族の言語で「子供」を意味する言葉から付けられている。歐州において人工飼育の環境下で生まれ、元気に育った初めてのパンダ「竹琳(ジューリン)」には、「竹林の中の寶物」という意味が込められている。2006年の春晩(春節<舊正月>を祝う中國の國民的年越し番組)では、中國大陸部や臺灣地區の住民、海外の華人?華僑の投票を経て、臺灣地區に贈呈されたパンダが「団団(トゥアントゥアン)」と「圓圓(ユエンユエン)」と命名された。
國境を越えて老若男女問わずに愛されるパンダに対しては、各國の人々が共通の思いと感情を抱いている。パンダの重大疾患の予防?治療に焦點を當てたり、パンダの生息地、野外個體群保護強化などをテーマにしたりした新たなパンダ國際保護協力が現在、世界において展開されている。かわいいパンダが、プラスのエネルギーや中國の國民の善意、そして友情を世界の人々に伝え続け、ハッピーを屆けることを願っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月6日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn