中國は8月31日から新しい出入國健康申告カードを採用し、これまで出入國者に対してPCR検査情報、新型コロナの感染歴、ワクチン接種日などの申告を求めていたが、その要求を撤廃するという。中國稅関総署の関係者は26日、「これは予防?抑制の要求を緩めるものではなく、申告の効率を高めることが狙いだ」と述べた。中國新聞社が伝えた。
2020年1月末、中國は新型コロナ感染癥の予防?抑制のため、全國の通関地で出入國者を対象に健康申告カードに記入することで健康狀態の申告を行う制度をスタートした。現在、出入國に際しての健康狀態申告には2つの形があり、1つは電子申告、もう1つは紙面による申告で、旅客は航空機內で、または旅客検査ルートで受け取った紙の健康カードに記入して申告することができる。
稅関総署口岸監管司(通関地監督管理司)の責任者はこのほど質問に答える中で、「今回の健康申告カードの調整では、これまで入國する旅客にとってわかりにくかった項目をより明確にし、一部の申告項目をなくした。目的は旅客がよりスムーズに入國の申告をできるようにすることと通関の効率を高めることだ」と述べた。
同責任者は、「健康申告カードの調整では、出入國者に対するPCR検査情報などの申告の要求を撤廃するが、これは予防?抑制の要求を緩めるものではなく、申告の効率を高めることが狙いだ。國務院共同対策メカニズムの規定に基づいて、旅客は入國前に外事當局の要求に従ってPCR検査の陰性証明書を提供しなければ飛行機に乗れず、入國時には稅関の検疫を受けなければならず、入國後には隔離醫學観察がある。よって入國に際しての検疫の要求に実質的な変化はない」と述べた。
また同責任者は、「稅関は科學的に正確な予防?抑制のレベルをさらに引き上げると同時に、中國內外の人的往來と対外協力をよりよく促進してより多くの便宜をもたらしたいと考えている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年8月27日