広東省広州市で11日、北京國家植物園に続いて中國で2ヶ所目の國家植物園となる「華南國家植物園」が設立された。では、南の國家植物園と北の國家植物園にはどんな違いがあるのだろうか?また今後、國家植物園體系をどのように発展、拡大させる計畫なのだろうか?中央テレビニュースが報じた。
南北で補完 それぞれが中國の代表的な気候帯と植生エリアに位置
中國はその國土が非常に広大で、地形や気候も多様性に富み、植物の種類は非常に豊富となっている。既知の高等植物は3萬7000種類以上、希少絶滅危懼植物は4000種類以上に達している。中國全土には植物園が200ヶ所以上あるものの、所屬する機関も異なり、植物保全の體系化は依然として萬全の狀態とはいえない。
2021年10月12日、中國は、國連生物多様性條約第15回締約國會議(CBD COP15)で、「生息域內保全と生息域外保全を組み合わせる原則に沿って、國家植物園體系の建設を始める」と宣言した。
そして、今年4月18日、1ヶ所目の國家植物園が北京市に設立された。気候條件を見ると、北京は北溫帯の代表的な植物を収集し、保全するのに最も適した場所だ。また、寒さや乾燥に強い植物や濕地植物などの生育にも適している。一方、華南國家植物園がある広東省の気候帯や植生エリアは北京と異なるため、互いに補完することができる。
條件整った植物園を國家植物園に
國家植物園體系は今も発展、拡大中で、條件が整った植物園を國家植物園にしていくという原則に沿って、新たな國家植物園が設置される計畫だ。
中國國家林業?草原局動植物司の周志華副司長は、「政府の重大戦略や気候帯、植生區分の特徴、植物種の豊富さ、現有の植物園の発展水準、地方の積極性、建設能力といった要素を総合的に検討して厳選し、ハイレベルの國家植物園を建設する計畫」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月13日