今年は寅年なのになぜかヒョウが爆発的人気だ。數(shù)多くの若者が微信(WeChat)のアイコン畫像をキラキラ輝くヒョウに変えている。
このキラキラのヒョウは「西遊記」に登場(chǎng)するヒョウの妖怪「南山大王(豹子精)」がモチーフで、ネットユーザーたちが素晴らしい生活への憧れの気持ちをこのヒョウに託している。というのも、中國(guó)語(yǔ)で「ヒョウ」は「金銭豹」と言い、「豹」の発音が「一攫千金」を意味する「一夜暴富」の「暴」の同じ発音だからだ。さらに「物を抱える」の「抱」と「豹」も同じ発音なので、「お金を抱える」という縁起の良い意味にもなる。
「これまでこういう願(yuàn)掛けみたいなのは信じていなかったが、先週、職場(chǎng)の新年會(huì)でプレゼント抽選會(huì)があった時(shí)、抽選にはやっぱり運(yùn)が必要だよねと言って、同僚たちがそろってアイコンをヒョウに変え、運(yùn)気を上げようとしていた。それを見て自分もアイコンをヒョウにした」と話すユーザーがいる。
昔から、幸福を願(yuàn)うのは春節(jié)(舊正月、2022年は2月1日)の伝統(tǒng)的な風(fēng)習(xí)の一部で、人々はウキウキした気持ちで年の初めに新年の幸運(yùn)を願(yuàn)う。インターネット時(shí)代になると、若者がSNSプラットフォームのさまざまな場(chǎng)面で新年の特別感を表すようになり、「アイコン畫像に願(yuàn)いを込める」ことはすっかり珍しくなくなった。
「キラキラ輝くヒョウのアイコン畫像」は、「一攫千金」を心から願(yuàn)う若者の姿を映し出すと同時(shí)に、業(yè)者が利益を獲得するための秘密のカギでもある。ネットショッピングプラットフォームで「暴富」と検索してみると、おめでたいムード満載のアイテムが次々に登場(chǎng)してきた。ミルクティケーキもあればスマホケースもあり、衣食住?移動(dòng)のあらゆる場(chǎng)面をカバーする。SNSプラットフォームで「暴富」と検索すれば、占いブロガーが星座別に「一攫千金の可能性」を分析してくれ、起業(yè)ブロガーは「一攫千金の近道」をすすめてくれ、さらには生活ブロガーなどは「一攫千金に向けてよい生活習(xí)慣を身につける」ためのサポートまでしてくれる。
スマホの畫面いっぱいに広がるキラキラのヒョウの畫像アイコンが本當(dāng)に富を呼び込むかどうかはともかくとして、多くの人がここに共通の楽しみを見いだし、共感を覚えている。このアイコン畫像の背後には、多くの人の年末の仕事のストレスや家庭におけるプレッシャー、また1年過ぎ去ってしまったことへの焦りといった感情があるのかもしれない。
「一攫千金」を?qū)g現(xiàn)できると、みんな本當(dāng)に信じているのだろうか?!袱撙螭柿x務(wù)教育を受けているし、科學(xué)を信じているよ」というのが多くの人の答えだ。
勢(shì)いよく発展する時(shí)代が私たちにチャンスを與えてくれると同時(shí)に、一攫千金の神話を次々に打ち砕いてもきた。表舞臺(tái)に立てるのは、激しい競(jìng)爭(zhēng)を勝ち抜いた起業(yè)家やクリエイティビティあふれる人材だけという事実が、現(xiàn)実の中にしっかり根を張り、未來と夢(mèng)に向かって努力しなければならないことを若者に教えてくれる。長(zhǎng)い目で見れば、楽をして成功した人などいない。一攫千金の神話の裏側(cè)には必ず地道に苦労を重ねた日々があり、苦労したからこそ大輪の花を咲かせることができたのだ。
一攫千金の確率はいつだってとても低い。夢(mèng)を見るのはいいが、他人の「一攫千金」の妄想をかき立てるのは一種のペテン行為かもしれず、その人をより貧しくする可能性もある。地に足を著けてコツコツ働くこと、これこそが圧倒的多數(shù)の人々にとって富を手にするための確かな道のりだ。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年1月28日