世界中にあるジャスミンの花は、10個のうち6個が広西壯(チワン)族自治區橫州市産だ。橫州のジャスミン栽培の歴史は、文書の記録によると400年以上にのぼる。この中國西南部の都市で生産されるジャスミンは香りが強く、開花期が長く、蕾が大きく、生産量が多く、品質が高いといった長所がある。橫州市の昨年のジャスミン栽培面積は12萬ムー(1ムーは約6.7アール)、花農家は約33萬人、ジャスミンの生花の年間生産量は9萬5000トン、ジャスミンティー生産企業は130社以上、ジャスミンティーの年間生産量は8萬トン弱にのぼる。名実相伴う「中華ジャスミンの里」だ。
中國人は茶を好む。ジャスミンの香りと茶葉が結びつくと、より深い味わいになる。橫州市はそのジャスミン栽培という強みを発揮し、ジャスミンティー生産技術を導入し、高品質のジャスミンティーを生産している。橫州市の地場ジャスミンティーブランドは現在60以上にのぼり、その製品は國內外のコンテストで何度も受賞し、市場で好評を博している。
外國人もジャスミンの獨特な香りに魅了されている。統計によると、今年1-5月に監督管理を経て輸出されたジャスミンティーは23トン超で、主な輸出先は日本、米國、香港地區、モロッコ、ベトナム、フランス。関連輸出額は前年同期比で約4割増加した。今年3月に「中國?EU地理的表示協定」が正式に発効し、橫州ジャスミンティーが協定リストに入った。橫州市のジャスミン産業はこれを機に産業高度化を実現し、EU市場に進出し、世界市場における影響力と競爭力を強化していく。
橫州市は近年、ジャスミン産業という強みを十分に発揮し、ジャスミン高付加価値加工産業の発展に取り組んでいる。世界のジャスミン産業センターをほぼ作り上げ、ジャスミン生花+ジャスミンティー?鉢植え商品?食品?観光?用品?飲食?薬用?スポーツ?ヘルスケアの「1+9」産業ベルトをひとまず作り上げた。ジャスミンティー、ジャスミンの薬用、ジャスミンをテーマにしたクリエイティブグッズ、さらには若者が好むジャスミンミルクティーは、徐々に橫州市のジャスミン産業の重點発展方向になっている。橫州市はそのジャスミン産業の高付加価値化、産業化、規模化、ブランド化という質の高い発展のペースを上げている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年9月3日