中國商務部(省)王受文副部長兼國際貿易交渉副代表は今月21日、「中國では自由貿易試験區が21ヶ所まで増える。またここ7年で再現、普及可能な経験260件が積み重ねられてきた」と述べ、自由貿易試験區の重要な役割について総括した。
中國國務院は同日、「中國(北京)自由貿易試験區の全體ガイドライン」、「中國(湖南)自由貿易試験區全體ガイドライン」、「中國(安徽)自由貿易試験區全體ガイドライン」、「中國(浙江)自由貿易試験區エリア拡大ガイドライン」を発表。現在の自由貿易試験區18ヶ所に加えて、この3ヶ所の自由貿易試験區を新設するほか、浙江自由貿易試験區を拡張することを明らかにした。
中國はこれまでに上海、広東、遼寧、海南、山東などに合わせて自由貿易試験區18ヶ所を設置してきた。今回3ヶ所の新設が発表され、中國の自由貿易試験區は21ヶ所に増加する。これにより沿海の全ての省と4大直轄市全てに自由貿易試験區が設置されることになる。
その面積を見ると、島全域が自由貿易試験區である海南自由貿易試験區が総面積3萬5400平方キロで斷トツトップ。上海自由貿易試験區は120.7平方キロ、臨港新エリアの面積は合わせて 873 平方キロ(先行始動エリアは119.5平方キロ)となっている。浙江自由貿易試験區は現時點の面積が119.95平方キロ、今回拡張されるエリアの面積は119.5平方キロだ。
今回新設される自由貿易試験區の中で、北京自由貿易試験區のエリアは、現有の自由貿易試験區のように地理、行政區などに基づいて名前が付けられるのではなく、「テクノロジーイノベーションエリア」、「國際ビジネスサービスエリア」、「先端産業エリア」と命名された。
王氏は、「ここ7年、自由貿易試験區で再現、普及が可能な経験260項目が積み重ねられてきた。中國全土のさまざまな地域で、再現、普及が実施されている。貿易の自由化、円滑化、投資の自由化、円滑化、金融サービス実體経済、政府権能の転換などの経験で、どれも政府ガバナンス、理念の転換のほか、中國全土のビジネス環境の改善も効果的に促進し、市場主體の活力を呼び起こし、改革ボーナスの共有が形成され、あまねく恩恵のある成果を手にすることができるという良好な局面が切り開かれている」と力強く語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月23日