〇生態
各種樹木を加工して出來た粒子(撮影:楊喬)
陝西省楡林市の、かつては砂地だった場所に、高効率の果樹栽培拠點が建設され、ナツメを代表とする林業産業が経済成長の重要な支柱となった。広大な土地と豊富に生育する草という優位性を活かし、楡林市は、國內非放牧區のうち羊の飼育數がトップの都市となった。果樹資源を拠り所として、林業では精密加工の路線を取り、杏仁プロテインパウダー、杏仁ジュース、ナツメコーヒーなどが続々と市場に出回った。
陝西?內モンゴル?寧夏に跨るムウス砂漠の砂漠緑化によって恩恵を受けたのは、これらの地域にとどまらなかった。
「三北」の防護林建設、北京?天津の風砂対策、天然林資源の保護など、ムウス砂漠の緑化は、さまざまな國家林業重點プロジェクトに影響を及ぼし、黃河流域や北京市?天津市?河北省エリアなど広い地域の生態を結び付けた。
2019年、國家重點研究開発計畫テーマ「半干ばつ砂漠エリアにおける防砂?砂漠化対策プロジェクト効果総合評価」において、ムウス砂漠の草地?林地?耕地?水域における各種生態系によるサービスの年間生産額は、1990年時點では893億7800萬元(1元は約15.4円)だったが、2015年には1950億8900萬元まで増加したと指摘している。
この研究は、2020年から2025年にかけてのムウス砂漠緑化プロジェクトの生態系サービス年間生産額は2千億元を上回り、引き続き顕著な増加傾向が続くと予想している。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年8月17日