世界最大の投資持株會社であるバークシャー?ハサウェイの株主総會が北京時間の4日夜から5日早朝にかけて約6時間、本社のある中西部ネブラスカ州で開かれた。総會で同社のウォーレン?バフェット會長(88)は再び「中國市場は非常に大きく、今後も中國への投資を拡大する」と表明した。証券時報が報じた。
総會ではバフェット會長とチャーリー?マンガー副會長(95)が株主からの約50個ほどの質問に答えた。
數十年の投資キャリアを持つバフェット會長にとって、中國市場は今、一層軽視することは決してできない寶の山となっている。総會で、バフェット會長は、「ハサウェイは中國に多額の投資を行っているが、まだ不十分だ。今後15年間に中國市場でより大規模な投資を行う可能性がある」と強調した。また、マンガー副會長も、「全體的に見ると、情勢は好転している。米中両國が良い関係を保つことはとても重要だ。もし、良い関係を保つことができないのなら、それは愚かなことだ」と「參謀役」として発言した。
バフェット會長は、中國石油天然ガスや比亜迪、匯源果汁、東方航空、南方航空などの中國企業に投資をしており、中國石油天然気の株主となって4年の間に、約40億ドル (1ドル=約110.56円)の利益を上げた。また、2008年に株式10%を取得して株主となったことでバフェット會長が中國で一躍有名になった比亜迪の株価はこれまで500%も上昇した。
中國での投資のビジョンを既に描き出しているものの、バフェット會長は「どの企業に投資するかを公表することはしない」と煙に巻いた。しかし、過去の株主総會で、バフェット會長は、中國のインターネットサービス企業である阿里巴巴(アリババ)や騰訊(テンセント)への投資の可能性に言及してことがある。ニューヨークから來た9歳の女の子に、「これまでの投資スタイルを変えて、アマゾンやグーグル、フェイスブック、アリババ、テンセントなどのテクノロジー関連の企業に投資する可能性はあるか」との質問に対して、「もしかしたらある」と答えたのだ。
「テクノロジー関連株はよく分からない」、「時にはミスをすることもあるが、僕とチャーリーは、誰かにこうしたほうがいいと言われて、軽率に新しい分野に進出することはしない」と話すバフェット會長の頭には、アリババやテンセントなどがあるのだろう。中國の英大証券のエコノミスト?李大霄氏は、「バフェット會長は、総資産利益率が20%以上で、安定して10年連続で成長することを見込める企業にしか投資しないというスタンスを貫いている。その條件は企業側にとっては一定のハードルとなる。また、バフェット會長は企業の成長狀況の見極め方や株式を買う時期などについても、獨自のスタンスがある。そのため、『もしかしたらある』という言葉は、バフェット會長にとってベストな選択だった」との見方を示す。また、前海開源基金のチーフエコノミストの楊徳龍氏は「バフェット會長は、今後の中國にポジティブな姿勢を示している。これは、一部の海外の投資家の中國に対する姿勢を代表していると言うことができ、中國のA株に投資する投資家も一層楽観的になり、外資がA株に流れ込むという情勢が変わることはないだろう」と予想している。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年5月6日