北京の紫禁城は2020年に創建600周年を迎える。故宮博物院の単霽翔?院長は4日、北京で、南唐時代の宮廷畫家?顧■中(■は門がまえに厷)が描いた畫巻「韓熙載夜宴図」の特別展、中國北宋の都開封の都城內外の賑わいを描いた畫巻「清明上河図」の特別展を來年開催することを明らかにした。中國新聞網が報じた。
「韓熙載夜宴図——歴代人物畫作品展」は、來年5月に、故宮の午門正殿と東西雁翅樓展示ホールで開催される。同畫巻で顧氏は、韓熙載の複雑な心境を描き出している。故宮博物院は、「揮扇仕女図」、「韓熙載夜宴図」、「采薇図」、「蕭翼賺蘭亭図」などの貴重な作品を収蔵しており、人物畫の收藏の面では優位性を誇る。同特別展は「韓熙載夜宴図」を中心に、中國の歴代人物畫の発展の様子が系統的にまとめられて展示される。「韓熙載夜宴図」は、11年秋に北京の武英殿書畫館の「故宮が収蔵する歴代書畫展」で展示されて以降、一般公開されていない作品となる。
15年に展示され、入場を待つ人が長蛇の列を作り、故宮の中を疾走する様子を表した「故宮ラン」という流行語まで生んだ「清明上河図」は、「韓熙載夜宴図」のタスキを受けて20年9月に展示される。「清明上河図」は、歴代風俗畫作品展と同じく、午門正殿と東西雁翅樓展示ホールで展示される。宋の時代は、中國風俗畫製作が最も盛んな時期で、中でも張沢端が描いた「清明上河図」が有名だ。この畫巻では、伝統的中國畫の技法?散點透視法を使って、中國の12世紀北宋の時代の都の東京開封府(現在の河南省開封市)の城內の社會各層の人々の暮らしぶりを描いている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月8日