香港では冬のインフルエンザ流行ピークがまもなく到來する。癥狀が現れた場合、民間のクリニックのクイック診斷だとややもすれば1000香港ドル以上かかってしまう。香港中文大學の大學生でつくるチームは30分で結果が出る家庭用の診斷キットを開発した。さらにそのコストは100香港ドルを下回る。その原理としては、ウイルスのRNAを用い種類を特定することだ。香港紙「大公報」の記事を引用し、中國新聞網が伝えた。
香港中文大學工商管理學院、工程學院、醫學院生物醫學學院、理學院生命科學學院の大學生12人でつくる遺伝子工學チームは、インフルエンザを急速に診斷するシステムを開発した。ウイルスのRNAを利用しA?B?C型のウイルス、及びH1N1、H5N1、H7N9などを特定する。利用者はスマートフォン1臺と検査裝置1臺があれば、家庭內でわずか30分で自己診斷できる。
同システムは蛍光アプタマーを使用して診斷する。改造された蛍光アプタマーが別の核酸分子と結びつくと目にすることができる蛍光を放つことで、インフルエンザやその他のウイルスの塩基配列などウイルスの配列の存在が示される。
同チームによると、同システムはコスト100香港ドル未満の攜帯型蛍光検査裝置によってアプタマーが発する蛍光を調べ、スマホアプリによって検査結果を分析する。市民はスムーズかつ便利にインフルエンザウイルスを検査できる。現在の畫像処理の精度は80%以上だが、ウイルスの種類の特定やインフルエンザの検査の精度をさらに高める必要があるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年12月17日
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