中國共産黨第19回全國代表大會(第19回黨大會)が18日北京の人民大會堂で盛大に開幕した。習近平総書記が第18期中央委員會を代表して報告を行った。中國共産黨中央黨校黨委員會委員、副教育長兼科研部主任の韓慶祥教授が報告の12の注目點を解説する。新華網が伝えた。
第1の注目點は、歴史の新たな変革だ。習総書記はこの5年間の活動を歴史的変革と歴史的影響から語った。習総書記が語ったのは全方向、根本的、パイオニア的変革だ。
第2の注目點は、中國の特色ある社會主義の新時代を切り開いた。習総書記は報告で「新時代」を5つの方面から明らかにした。第1に、中國の特色ある社會主義の偉大な勝利を勝ち取る時代。第2に、小康社會(ややゆとりのある社會)を全面的に完成し、社會主義現代化強國を建設する時代。第3に、全中國人民が団結奮闘し、素晴らしい生活を創造し、共同富裕を実現する新時代。第4に、「強くなる」を実現する時代。第5に、中國が世界の舞臺の中央に入り、人類の発展に中國の知恵を貢獻し、中國の案を提供する時代。第1は中國の特色ある社會主義について語り、第2は「2つの百年」目標について語り、第3は人民の素晴らしい生活について語り、第4は中國の夢について語り、第5は世界に対する中國の意義を語った。この5つの方面から、新時代の意味を説明した。
第3の注目點は矛盾の新たな意味合いだ。習総書記の行った第19回黨大會報告は、第18回黨大會以降中國が「強くなる」新たな歴史的出発點に立ち、中國の特色ある社會主義が新たな発展段階に入ったという歴史的位置付けから主な矛盾の変化について言及した。この変化について習総書記は、素晴らしい生活に対する人民のニーズと不均衡で不十分な発展との間の矛盾であると述べた。これは需要側と供給側について述べたものだ。需要側とは素晴らしい生活に対する人民の需要であり、素晴らしい生活は経済?政治?文化?社會?生態等々過去の物質文化の外延を拡大すると同時に、その內容と質を高めた。素晴らしい生活は、質を重んじる。つまり、需要側に大きな変化が生じたのだ。供給側については、発展の不均衡?不十分として表現した。不均衡は発展の分野?範囲から述べたもので、不十分は発展のレベルと質から述べたものだ。
第4の注目點は、歴史の新たな使命だ。習総書記は第19回黨大會報告で歴史的使命を明確に定義した。つまり中華民族の偉大な復興の実現だ。習総書記は歴史的使命と奮闘目標を既存の結びつきと同時に區別ある関係にも置いて語った。つまり、中華民族の偉大な復興という中國の夢の実現という歴史的使命は奮闘目標「2つの百年」の実現を間違いなく含むものだ。同時に區別もあり、この區別は発言から見てとれる。歴史的使命は主に中華民族の偉大な復興の実現に焦點を合わせており、奮闘目標「2つの百年」を超越している。
第5の注目點は、実踐の新たな道筋だ。中華民族の偉大な復興の実現は、われわれの歴史的使命だ。われわれ中國共産黨員はこの歴史的使命を果敢に擔う必要がある。この歴史的使命をどのように完成させるか?習総書記は第19回黨大會報告で「4つの偉大」の推進を語った。偉大な闘爭、偉大な工程、偉大な事業、偉大な夢だ。この「4つの偉大」には並外れた意義があり、注目に値する。報告における最大の注目點の1つだ。
第6の注目點は、時代の新たな課題だ。この時代的課題とは、新たな時代的條件の下、どのような中國の特色ある社會主義を堅持し、発展させるのか、どのように中國の特色ある社會主義を堅持し、発展させるのかだ。これは時代的課題の新たな定義であり、新たな注目點でもある。
第7の注目點は、成果の新たな概括だ。習総書記は第19回黨大會報告で、第18回黨大會以來の中國共産黨の理論革新を概括し、抽出した。この5年間の黨の指導思想をどのように概括し、どのように語るのかについて多くの人が関心を寄せ、それぞれの観點と見解を持っていた。第19回黨大會報告で習総書記はその答えを明確に示した。つまり「新時代の中國の特色ある社會主義思想」だ。これが最も核心的な注目點だ。
第8の注目點は、理論の新たな飛躍だ。新時代の中國の特色ある社會主義思想は事実上、マルクス主義中國化の新たな飛躍だ。第19回黨大會は新たな変革、新たな位置付け、新たな矛盾、新たな課題、新たな使命、新たな道筋、新たな思想、新たな時代について語ったが、これは論理上自ずとマルクス主義中國化の新たな飛躍を要するものである。
第9の注目點は、実踐の新たな方策だ。第19回黨大會報告は経済、政治、文化、社會、生態、軍事、外交、國防、黨建設など14の方面から、今後の各活動の基本方策について具體的に明らかにし、論述した。
第10の注目點は、黨建設の新たな構想だ。第19回黨大會報告の最終的帰著點は、厳格な黨內統治、黨建設の推進だ。習総書記は、さらに揺るぎなく力強い政黨の建設を「4つの偉大」の枠組に置いて語った。習総書記は、偉大な工程を偉大な闘爭、偉大な事業、偉大な夢の中に置いて理解する必要性を強調した。今日われわれが行う闘爭は非常に厳しいものであり、新たな歴史的特徴が多く、われわれが推し進める偉大な事業は非常に困難なものであり、われわれが実現する偉大な夢は非常に重要なものであるため、新たな偉大な工程をしっかりと建設しなければならない。
第11の注目點は、歴史の新たな意義だ。習総書記は第19回黨大會報告で、中國の特色ある社會主義思想と中國の特色ある社會主義の新時代を切り開くことの重大な意義に特に言及した。この重大な意義は、第19回黨大會報告によって、主に5つの方面から語られた。第1に人類社會の発展史。第2に世界の社會主義の発展史。第3に中國共産黨の発展史。第4に國の発展史。第5に民族の発展史。この5つの方面の歴史の発展から第19回黨大會報告の理論的意義、実踐的意義、特に政治的意義を把握する。
最後の注目點は、いくつかの重要な表現に対して初めて明確な定義を示したことだ。例えば「最初の志」と「使命」について、習総書記は第19回黨大會報告で「中國人民の幸せを図り」「中華民族の復興を図る」ことと定義した。また、新時代の意味合いについて初めて定義した。主な矛盾について初めて定義した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月19日
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