最近、戦時中に日本に強制連行されて過酷な労働を強いられたとして、中國人元労働者らが損害賠償を求めている問題で、三菱マテリアル(舊三菱鉱業)が、元労働者に、「深甚なる謝罪の意」を表明し、賠償金を払うことで和解した。そのニュースを聞いた田さんは、増順さんに頼んで筆者と連絡を取り、三菱の労働組合に関係する組織と連絡を取りたいと伝えた。「父は毎日、日本に対する賠償請求は進展しているかと聞いてくる。生きているうちに、公正な決著をつけて欲しいのだと思う」と増順さん。
そこで、第二次大戦中國労働者三菱被害者聯誼聯席會の戴秉信?秘書長と連絡を取り、田さんが働かされていたのは北海道夕張市の真谷地炭鉱であることを確認した。北海道炭礦汽船株式會社が経営していた炭鉱で、三菱グループの所屬企業ではなかった。戴秘書長は、「今回の賠償に田さんは含まれておらずとても殘念。しかし、中國の民間の日本に対する賠償請求はこれからも続く。田さんのような元労働者が、必ず公平な決著を見ることができるよう努力する」と話すと、田さんは、「中國人労働者に強制労働を強いた日本の全ての企業が真剣に歴史と向き合い、心からの謝罪と賠償をすることを願う。日本政府も相応の責任を負わなければならない」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年6月28日
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