韓國農林畜産食品部は24日、電気炊飯器メーカーがインチョン(仁川)空港およびソウル?済州市街地の免稅店と協力し、中國人観光客を対象とした「韓國産米PR活動」を25日より始動すると発表した。韓國は、中國人消費者の間で電気炊飯器の人気が高いことを利用し、「お米の爆買い」ブームが巻き起こることを期待している。韓國聯合ニュースの24日付報道を引用して環球時報が報じた。
韓國メディア「アジア経済」の報道によると、韓國は今年1月、上海に向けて米30トンを輸出した。米の対中輸出が初めて実現して以來、これまでの累計輸出量は140トンに達した。だが、韓國農林畜産食品部の関係者によると、韓國産米の対中輸出は、まだ初期段階にあるという。
米とは異なり、韓國製電気炊飯器は中國人観光客の間で大人気となっている。以前は、彼らにとっても最も人気が高かったのは、日本製電気炊飯器で、日本で「爆買い」現象が起こっていた。だが、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)が今年初めに発表した統計データによると、2014年の韓國製電気炊飯器の対中輸出額は1479萬ドル(約16億7千萬円)に達し、トップを行く日本にわずか21萬ドル(約2400萬円)差に迫った。2012年から2014年まで、韓國製電気炊飯器の対中輸出は、年平均60%増加、2015年の対中輸出額はおそらく日本を上回ったとみられる。電気炊飯器市場の最大の激戦地である中國で、韓國製品は売れ筋ナンバーワンの輸入商品となる見込みだ
中國のオンラインショッピングサイトでは、すでに、韓國製と日本製の販売量に逆転現象が起こっている。昨年11月、韓國電気炊飯器メーカー最大手?福庫(CUCKOO)の電気炊飯器の天貓(TianMao)での販売量は、中國國産メーカー3社に続いて第4位となった。韓國聯合ニュースの報道によると、韓國の電子炊飯器メーカーはこのところ、中國で「高価格?高級」戦略を推し進め、その業績は高まる一方という。一部のブランドは、中國人消費者獲得に向けて、カスタムメイドの現地化戦略を打ち出し、中國語による音聲ガイド機能のついた新商品を発売した。
韓國聯合ニュースは24日、農林畜産食品部関係者の談話を引用し、韓國が中國人消費者の間で人気が高い韓國製電気炊飯器と結び付けてPR活動を展開し、韓國産米の認知度を高める方針であることを報じた。一部の空港や免稅店において、電気炊飯器を購入した外國人観光客に対し、パウチ包裝の韓國産米を贈呈し、「バンドル販売」効果を狙っている。また、韓國は、中國國內においても、キャンペーンなどの方法により、韓國産米のPR活動を強化する方針だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月25日