首都北京の中心部にある人民大會堂北大ホールの萬人大會堂に通じる赤い絨毯は「部長通路」と呼ばれる。部長(大臣)クラスの人物が會場に入場する際に「避けては通れない道」となっているためで、必然的に両會(全國人民代表大會?全國政治協商會議)記者が毎年ここで部長を「包囲」し、報道合戦を繰り広げる。今年は「部長通路」は例年よりもさらに開放的で、報道素材もより多くなるとメディアの間で広まっていた。
國家腐敗予防局の劉建超副局長は11日午前8時30分ごろ、第12期全國政治協商會議第4回會議第3回全體會議の開催前に北京人民大會堂の通稱「部長通路」で取材に答えた。
劉副局長は、國外逃亡犯の追跡逮捕、不法取得資産の沒収業務に関する最新狀況について、次のように紹介した。
「各分野における腐敗の取り締まりは、現在世界各國が研究している問題であり、例えばマネーロンダリング取り締まりに向けたメカニズムなどを打ち立てることも検討されている。これらの協力には中國の努力も必要だが、國際社會の協力も必要だ。おととし開催された北京APEC會議では、各國が腐敗防止で重要な共通認識に達し、「北京宣言」が発表され、反腐敗のネットワークが構築された。この議題は引き続き掘り下げられており、各國も、どのような効果的な措置を講じ、協力することで、アジア太平洋地域の反腐敗協力を強めていくかについて模索している」
●キーワード
【打擊腐敗】腐敗の取り締まり
【洗錢】マネーロンダリング
【機制】メカニズム
【重要共識】重要な共通認識
「こんな機會でもなければ部長への取材は難しい」と、ある外國人記者がこのように口にする。「大會の開放レベルと取材の機會を提供する範囲から見ても、中國の情報公開と政治の民主化は絶えず加速している」と話す記者もいた。
●キーワード
【開放程度】開放レベル
【情報公開】情報公開
【政治民主】政治の民主化