28日午前9時(shí)10分ごろ、北京の地下鉄10號(hào)線太陽宮駅で、ある外國人男性が突然気を失いその場(chǎng)に倒れた。行き合わせた周囲の人々は先を爭(zhēng)うように、この男性に手を差し伸べた。その様子が寫真で経済日?qǐng)?bào)公式微博(ウェイボー)に掲載されると、多くのウェブサイトで転載され話題となった。あるネットユーザーは「外國人は決してゆすりなどしない。だから通行人も救いの手を差し伸べたのだ」とコメント。事実そうだろうか?経済日?qǐng)?bào)が伝えた。
この外國人男性は、28日午前、地下鉄から下車した直後にその場(chǎng)に倒れた。近くにいた通行人2人が、すぐさま男性を抱きかかえた。しばらくすると、男性はゆっくり立ち上がり、歩き始めたが、2、3歩も歩かないうちに再び倒れた。ある女性が攜帯で120番(救急)通報(bào)した。救急隊(duì)員の到著を待つ間、その女性は自分のリュックサックを外國人男性の背中に當(dāng)てて支え、水の入ったコップを手渡して男性に飲ませた。外國人男性はコートを著ていなかったので、女性は自分のストールで男性の身體を包んだ。また、たまたま通りかかった年配の女性は中國醫(yī)學(xué)の心得があったので、地面に跪いて男性の腕のツボを押した。數(shù)分押し続けると、氷のように冷たかった男性の手は、だんだんと溫まってきた。言葉による意志疎通は困難だったが、この外國人男性は通行人たちの親切に大いに感激し、繰り返しお禮の言葉を述べた。
突然起こった、わずか10分足らずの出來事だったが、通りがかりの人たちの心からの親切と思いやりはとっさに出た自然な行為だった。この出來事が起きている間、誰も近くに記者がいることも知らず、誰かに見せるためにやっているということもなかった。この様子がネットで公開されると、素晴らしいという賞賛が続々と寄せられた。あるネットユーザーは「中華民族の善良さが明らかになったことで、今までのマイナスイメージが覆された。中國人は不親切なのではなく、助けの手を差し伸べるのが怖かっただけだ」と投稿した。一方で「今回の出來事は、ある問題を象徴している。外國人が當(dāng)たり屋(ゆすり行為)をすることなどあり得ない。中國人は相手が當(dāng)たり屋ではないと分かれば、必ず助けの手を差し伸べる。中國人は本質(zhì)的に善良だが、社會(huì)のごく一部にはびこる現(xiàn)狀に関わりを恐れて、良いことをする勇気がないだけだ」とコメントするユーザーもあり、「中國の良き伝統(tǒng)は、まだまだ廃れてはいない。私たちが持つ良き伝統(tǒng)が今後もずっと引き継がれていくことで、中國はより強(qiáng)大な國家に発展していくことができる」という聲も挙がった。
北京市豊臺(tái)區(qū)のネットユーザーは、「倒れた人が誰であっても、皆は咄嗟に助けの手を差し伸べると信じている」とコメントした。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年2月1日
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