第二次世界大戦當時、中國侵略日本軍の在長江中下遊部隊で通信中隊長として任務ていた95歳の高齢者、神宮寺敬氏が2人の娘と一緒に日本から中國を訪問した。中國人民大學と學生が開催した対話會で、自身の第二次世界大戦での軍隊経験、戦後の回顧と反省、長年攜わってきた中日友好交流活動の最初のきっかけを語った。神宮寺敬氏は學生達から親しみを込めて「神爺さん」と呼ばれている。國際在線が伝えた。
「神爺さん」と綾子夫人、そして2人の娘は山梨県の日中友好協會で活発に活動しており、國費留學している中國人留學生に長年住居を提供しているだけでなく、中國人留學生のために家の間取りを改造した學生宿舎も建てた。神宮寺氏と綾子夫人は毎年秋の時分に北京の中國人の友人を訪れており、今回は48回目の訪問となる。
今や95歳の高齢者の頭髪は真っ白で、杖をついているが、依然として元気はつらつで楽観的、ユーモアたっぷりだ。対話が始まると「私は歳をとっているので視力が悪くなってしまい、老眼鏡をかけないといけない。かけなければ顔面偏差値はもっと高いんだけどね」と冗談を言ったり、自身の免許証を皆に見せながら「身體はまだまだ丈夫なんです」と自分で言ったりとお茶目な一面を見せた。
第二次世界大戦で中國侵略日本軍に加わった際の自身の経験を話す時、ユーモアたっぷりなお爺さんは急に神妙な面持ちになり、會場はすっかり真剣な雰囲気になった。彼は「戦爭は被害を受けた國の人々に甚大な傷跡を殘すだけでなく、日本の一般人も痛みを伴う」と語る。彼は戦友と帰國した後、ずっと考えていたのは「なぜこんな戦爭が起こったのか?戦爭が世界に何をもたらすというのか?」ということだ。徐々に歴史が遠のいていくにつれ、侵略戦爭に參戦した生存者も徐々に少なくなっている。彼は自分が生きている限り、中日2國間の若者に自身の経験を語り、記憶に歴史を刻み、平和の重みや大切さを解き、中日両國の友好関係の発展と促進に貢獻したいと考えている。
質問タイムでは、「神爺さん」の長壽の秘訣を質問した學生に対し、神宮寺氏はユーモアを交え「適當にやることだね」と答えた。戀愛は真面目にしなければいけないが、その他一般的なことは慌てないで、適當主義」を持てばいいという。
安倍首相の新安保法案についての見方を鋭く質問した時は、「戦爭に參加した人たちは戦爭の痛みについての話には消極的だ。安倍首相は今まさに日本を戦爭國家にしようとしているが、一般の日本人は反対している。我々、特に戦爭を経験したことがある人間は立ち上がって阻止しなければならない。今、安倍首相は一時的に勝っているが、最終的に必ず平和が勝利する」と語った。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年10月13日