ゴールドスミス?カレッジ(本部:英ロンドン)の研究データによると、3D映畫は人々に新鮮な視覚的體験をもたらすほか、脳力の向上を促すという。京華時報が伝えた。
研究者は100人以上の被験者を募集し、彼らにディズニー映畫「ベイマックス」の通常版と3D版を鑑賞させ、鑑賞後に脳力訓練テストを受けさせた。このテストは記憶力、反応速度、認知機能を調べるもの。被験者の鑑賞中、研究者は計器により彼らの脳の活動を記録した。
研究の擔當者、神経學者のパトリック?フィーガン氏は、「研究結果によると、3D映畫を見た時の方が、被験者の脳が活発に動いた。これは3D映畫の鑑賞が、脳の短期的な機能を強化し、向上させることを意味し、その効果は脳の訓練と類似する。脳の集中度は2D映畫の鑑賞よりも平均で7%、認知機能は平均で23%向上した。鑑賞者の反応速度も、11%向上した」と説明した。
一方、米ユタ州立大學の研究者が行った調査では異なる結果が得られている。同調査では、2D?3D版を鑑賞した際の408種の生理反応をチェックした。これには発汗量、呼吸の頻度、心拍の反応などが含まれる。その結果、コメディ、悲劇、ホラー、サスペンスのいずれも、2D版と3D版で大きな生理反応の差がなかった。ゆえに認知機能の向上の理由については、さらなる研究が必要だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月27日