北京市都市計畫設計研究院の龍瀛(ロン?イン)博士率いる研究チームの論文が20日、英科學誌ニューサイエンティスト公式サイトに掲載された。北京市では北京市政交通一卡通(公共交通カード)、いわば中國版Suicaが普及しているが、毎日數百萬人が利用するそのビッグデータを解析することで興味深い事実が明らかになった。
研究では地下鉄利用記録の分析だけで、その人物が貧困層かどうかを予測することが可能だという。長距離の移動が多く、しかも目的地が不定期に変化する人は安定した仕事や住居を持たないことを示している。
中國人の経済狀況を把握することは難しい。経済統計だけではなく、公共交通機関のビッグデータ解析が社會経済狀況の理解を助ける可能性もあると龍博士は研究の意義を語っている。
レコードチャイナ 2015年2月26日