21世紀海上シルクロード國際シンポジウムがこのほど開催され、世界30カ國から280人の専門家や學術関係者が參加し、「運命共同體を形成し、手を攜えて21世紀海上シルクロードを建設する」とのテーマをめぐり、熱い討論を繰り広げた。參加者は、「中國経済の新常態(ニューノーマル)が21世紀海上シルクロードに新しい時代の新たな中味を與えることになる」との見方で一致した。
國家発展改革委員會の何立峰副主任は、「21世紀海上シルクロードの建設では、中國沿海の港灣から南中國海を経由してインド洋に至り、さらには歐州にまで延伸する輸送の大ルートと中國沿海の港灣から南中國海を経由して南太平洋などの方面に至る輸送の大ルートのスムースな運航に重點を置く。海上ターミナルとなる一連の港灣を共同で建設し、これを土臺として、産業、エネルギー?資源、貿易?投資などさまざまな分野での協力を深いレベルで展開し、協力の中味を持続的に充実さることになる」と延べた。
商務部(商務省)の高燕副部長は、「中國と海上シルクロード沿線諸國とは経済構造の相互補完性が高く、経済貿易をめぐる相互利益の協力には巨大な潛在力があり、貿易と投資が同時に前進する良好な局面が形成されつつある。中國は今後、軽工業、繊維、建築材料などの伝統的に強みをもつ産業と設備製造業が海外に進出して投資や工場建設を行うよう引き続き誘導し、沿線諸國の産業のバージョンアップと工業化水準の向上を牽引していく。沿線の主要な交通ポイントや港灣において経済貿易パークを共同建設し、各國企業の入居や投資を招致する。また中國は市場參入の基準を一層緩和し、投資環境の改善に力を入れ、沿線諸國の企業の対中投資や中國での事業展開を誘致していく」と述べた。
同シンポジウムは國際社會でも注目を集めている。たとえばシンガポール國立大學東アジア研究所の鄭永年所長はこのほど発表した論考の中で、「『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)を構築することで中國と広大な新興市場諸國との間の互恵?相互利益のチャンスが全面的に発掘されることになる。沿線諸國との相互利益の協力と資源の整備を通じて、沿線諸國の経済発展の潛在力をよりよく喚起し、中國と東南アジア、南アジアなどの地域の各國との経済パートナー関係のバージョンアップを推進し、地域経済の発展を促進することが可能になる」と述べている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月13日