2014年中國100大グローバル企業ランキング(以下、同ランキング)が、2日に重慶市で発表された。データによると、中國企業の海外進出は近年加速されており、海外M&Aの規模と総額が記録を更新し続けている。しかし平均グローバル化指數は低迷しており、平均研究開発能力は國際基準の約半分の水準に留まり、海外事業の収入が全體に占める比率も低下している。これは中國企業の海外進出が「悲喜こもごも」で、前途多難であることを意味している。人民日報海外版が伝えた。
◆M&Aの規模と総額が記録更新
中糧集団は今年上半期に28億ドルを投資し、オランダ穀物大手?ニデラの株式51%を取得、中國の食用油業界で過去最高額の海外M&Aとなった。東風汽車は8億ユーロでプジョー?シトロエングループの株式14%を取得し、投資誘致から海外進出への華麗なる転身を実現した。
國際連合貿易開発會議(UNCTAD)が発表した「2014年世界投資報告書」によると、中國の2013年の対外直接投資額は1010億ドルに達し、そのうち501億9500萬ドルは中國企業の海外M&Aとなった。中國企業連合會研究部副部長の繆栄氏は、「同ランキングのうち272社は、海外で6兆1600億元の売上を達成し、前年比12.45%増となった。245社の海外資産総額は、24.03%増の8兆1800億元に上った」と述べた。
◆グローバル化指數が低迷
中國企業連合會が発表した2014年中國100大グローバル企業?グローバル化指數によると、今年の中國100大グローバル企業の入選基準は、海外資産21億元以上となり、前年度より6億900萬元増加した。しかし2014年世界100大グローバル企業の2101億2500萬元、2014年発展途上國100大グローバル企業の233億1000萬元には遠く及ばない。
2014年中國100大グローバル企業平均グローバル化指數は13.6%で、前年度より0.38ポイント低下した。2014年世界100大グローバル企業の平均値である64.55%に達したのは1社のみ、2014年発展途上國100大グローバル企業の平均値である54.22%に達したのは2社のみで、22社は5%未満となった。
◆競爭力を高める武器の不足
中國企業研究院首席研究員の李錦氏は、「世界が認めるグローバル企業は、獨自の競爭力を持っている。これは主に技術、商品、ブランド、経営?管理によって示されている。中國グローバル企業は大規模だが、武器が不足している」と指摘した。
ブランドを例とすると、フォーブスが発表した「世界で最も価値のあるブランドトップ100(2013年版)」には、中國ブランドが含まれなかった。世界ブランド実験室が発表した「世界で最も価値のあるブランドトップ500(2013年版)」のうち、中國企業は25社のみで、トップ10入りした企業は4社のみだった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月4日