7月の新疆維吾爾(ウイグル)自治區伊犁河谷では、數萬ムー(1ムーは約6.67アール)にわたる紫色の花の海のようなラベンダー畑が、芳しい芳香を放っていた。ラベンダーの大部分は15日以內に収穫され、乾燥されて様々な商品になり中國各地へ販売される。伊犁河谷のラベンダーは全て鎌を使って1束づつ収穫されており、芳しい香りの背後には労働者の汗水が注ぎ込まれている。新華網が伝えた。
50歳になる黃庭菊さんは花を収穫する作業員としては新人だ。15歳で四川省から新疆?霍城県に來て農業を営んでいた彼女は、自分の家のトウモロコシ栽培の農閑期を利用して、今年初めて近所の蔣希國さんのラベンダー畑で収穫作業をして収入を得ることにし、嫁の萬露さんも連れてきた。「毎日早朝に畑に出て、10時間忙しく働き、1日で150元(約2457円)稼げる」と彼女は語る。
新疆?伊犁河谷は南仏?プロバンスなどと同じ緯度に位置し、気候や土壌の條件が似ている世界三大ラベンダー産地の一つである。黃庭菊さんが収穫中のラベンダー畑は霍城県蘆草溝鎮農科駅村2隊に屬し、花の収穫は2年目にあたり、花はまだ丈が低く産油量も少ないため、ドライフラワー向きだ。
黃庭菊さんは毎朝6時に畑に出て、早朝の涼しい時間に3時間働く。9時に朝食を食べる時にはすでに汗だくで、お晝の休憩後、再び畑で3時間働く。黃庭菊さんたちは腰を曲げて汗水流して収穫するこうした日を、収穫が完了するまで続ける。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年7月16日