フォードが2年連続で最高の成長率を維持している。このほど発表されたデータによると、フォードの4月の中國販売臺數は前年同月比29%増の9萬6800臺に達し、再びトヨタの中國販売臺數を上回った。またフォードの1-4月の中國販売臺數はいずれもトヨタを上回っており、昨年の勢いを維持した。北京晨報が伝えた。
フォードの中國販売臺數は、2013年に初めてトヨタを抜いた。業界関係者は、「フォードはその躍進により、フォルクスワーゲン(VW)とゼネラル?モーターズ(GM)に次ぐ、中國販売No.3の海外メーカーの座を占めようとしている。後発者の雄と呼ばれるフォードとトヨタの駆け引きは、これから正念場を迎えようとしている」と指摘した。
トヨタはこれに怯えるそぶりを見せておらず、全力で応戦している。トヨタが発表したデータによると、今年4月の中國販売臺數は前年同月比約12%増の8萬5800臺に達した。1-4月の中國販売臺數は、前年同期比20%増の31萬3800臺に達した。トヨタの今年1-2月の中國販売臺數は前年同期を上回ったが、2012年同期を下回る結果となった。3月からは2012年同期の販売を上回っており、前年の低い數値と比べての成長ではなくなっている。
トヨタは苦境から脫しようとしている。2013年9月の中國での回復以來、トヨタの中國販売臺數は前年同月比で、8カ月連続で増加している。トヨタはこれを踏まえ、今年の中國販売臺數110萬臺の目標、および200萬臺への倍増という長期目標を実現するため、中國市場で數十種類の新車を発表することになる。業界関係者は、「トヨタなどの日本メーカーは中國販売を急速に拡大しているが、これには新車の集中的な発表、大幅な割引、日本車不買運動によりたまっていた需要といったさまざまな要因がある」と分析した。
フォーカス、モンデオ、クーガの好調な売れ行きにより、フォードは中國で強い勢いを示している。フォードの中國事業はフォーカス一點張りではなくなっており、モンデオの販売好調が業界の注目を集めている。モンデオの販売増加率は最も顕著で、4月の販売臺數は前年同期比415%増の1萬476臺となり、當時の5倍の規模に達した。1-4月の販売臺數は3萬9287臺に達し、前年同期比125%増と躍進した。フォーカスも高い増加率を維持しており、4月の販売臺數は10.9%増の3萬4006臺となった。クーガの4月の中國販売臺數は、16%増の1萬1102臺となった。全體的に見ると、長安フォードの今年4月の中國販売臺數は29.2%増の6萬8119臺、1-4月は45.7%増の26萬臺超となった。
5月より広汽トヨタのレビン、一汽トヨタの新型カローラが発売される。これに伴い、両社の今年下半期の駆け引きは、中級車市場に集中する。年內に長安フォードのエスコートが発売されると、両社が中級車市場で激しく火花を散らすことになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月20日