中國(guó)で「癒し系」のご當(dāng)?shù)丐踏い挨毪撙k的人気に

陝西省西安市の中國(guó)式ハンバーガー「肉夾饃」をモチーフにデザインされた「絨饃饃」（畫像著作権はCFP視覚中國(guó)所有のため転載禁止）

甘粛省のピリ辛風(fēng)味の煮込み料理「麻辣燙」や陝西省西安市の中國(guó)式ハンバーガー「肉夾饃」、山西省の麺料理「刀削麺」、天津の中國(guó)式クレープ「煎餅果子」、広東省中山市の鳩のロースト「焼乳鴿」、福建省福州市の高級(jí)スープ「佛跳牆」など、中國(guó)の各都市や博物館が最近、文化クリエイティブグッズとして特色あるぬいぐるみを続々と発売し、消費(fèi)者の間で大人気となっている。ソーシャルメディアを見ると、「中國(guó)のジェリーキャット（英國(guó)のぬいぐるみブランド）ができた」や、「なんでもぬいぐるみにできるんだね」といった話題が、常に検索トレンド入りしている。

寫真提供?甘粛省博物館

中國(guó)の文化観光市場(chǎng)では今、文化クリエイティブグッズの一つであるぬいぐるみが新たなブームを巻き起こしている。

こうしたぬいぐるみが大きな収入をもたらしたことで、文化クリエイティブ産業(yè)の発展に新たな方向性が示された。そして、中國(guó)各地が地域の特色や文化的特色を生かしたぬいぐるみを続々と打ち出し、若者の心を鷲摑みにしている。

オンラインで販売されているぬいぐるみには、「やわらかくて、觸るととても気持ちいい。それに、見ていると気分が良くなる」や「表情がコミカルで、手觸りもとてもいい。毎日何回か觸っていると、気分がとてもよくなる」といった口コミが寄せられている。こうしたコメントを見ると、ぬいぐるみを代表とする「かわいい経済」が若者の間で大人気となっている理由は、「かわいい」、「デザインがユニーク」、「やわらかい手觸り」といった要素が若者に情緒的価値を提供しているからだということがわかる。そんなぬいぐるみを見たら思わず家に「連れて」帰ってしまいたくなるのも納得だ。

寫真提供?蘇州博物館

こうしたぬいぐるみが人気となっていることは、現(xiàn)在、多くの人が「自分を喜ばせる」ためのエモ消費(fèi)を追求しており、自分の能力が許す範(fàn)囲內(nèi)で最大限自分の満足感や幸福感を高め、自分の心を癒すために商品やサービスを購(gòu)入するという新しい消費(fèi)トレンドを示している。そのため、若者はぬいぐるみを購(gòu)入しているというより、「ハッピー」を購(gòu)入していると言ったほうがより正確だろう。中國(guó)消費(fèi)者協(xié)會(huì)が今年5月に発表した「中國(guó)消費(fèi)者権益保護(hù)狀況年度報(bào)告（2023）」によると、消費(fèi)者は近年、感情や情緒を得ることを目的にお金を使うようになっている。情緒面が満たされることが若い消費(fèi)者の意思決定に影響を及ぼす重要な要素となっており、今後しばらくの間、それが新たな消費(fèi)の注目ポイントとなりそうだ。

取材では、多くの専門家が「インタラクティブ性や參加しているという感覚が消費(fèi)者により高い情緒的価値を提供している。そして、ストーリー性やセレモニー感がある購(gòu)入シーンが、消費(fèi)者の感情的共感を刺激し、記憶してもらいやすくなり、文化クリエイティブグッズの口コミがより広い範(fàn)囲へと発信されていくようになっている」と分析していた。

ソーシャルメディアにより、情報(bào)がより速く、より広範(fàn)囲に発信されているほか、インタラクティブ型のマーケティングが牽引力となり、ぬいぐるみが市場(chǎng)の新たな局面を切り開いている。ただ、ある業(yè)界関係者は「遊び方を売りにすると、その人気はしばらくすると下火になっていくものだ。売る側(cè)としては、商品をどのようにリニューアルし、遊び方をアップデートしていくかを考えていくべきだ」と指摘している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年11月6日