陝西省西安市で観光ガイドをしている楊建さん(70)が解説する様子を捉えた動(dòng)畫(huà)が最近、中國(guó)のネット上で大きな話題となっている。楊さんが解説を始めると、自然と周りに観光客がたくさん集まってくるという。
「肚痛帖」の解説をする楊建さん。
西安城壁で解説をする楊建さん。
楊さんの表情豊かな話しぶりや、パフォーマンス付きのユーモアたっぷりな解説に、解説を聴く観光客の間からは常に笑い聲が絶えない。またそんな様子を捉えた動(dòng)畫(huà)がネット上に投稿されると、多くのネットユーザーが「いいね!」を押した。ネットユーザーからは、「元?dú)荬い盲绚ぁ工洹杆激铯郝劋毪盲皮筏蓼Α埂ⅰ笟s史をこんなふうに説明してくれると、覚えやすい」といったコメントが次々と寄せられている。
1953年生まれの楊さんは、西安で生まれ育ち、陝西省で暮らして、今年で丸70年を迎えた。
歴史と文化で有名な西安で生まれ育った楊さんは歴史や地理が好きで、特に史跡と文化財(cái)が大好きなのだという。そして、観光に來(lái)た親戚や友人に付き添う時(shí)は、いつも歴史や文化について知っていることを話しては、文化財(cái)の背後にある物語(yǔ)を紹介しているという。
そして知識(shí)欲が旺盛な楊さんは仕事の合間に勉強(qiáng)に勵(lì)み、1999年に初級(jí)ガイドの資格を、2006年に中級(jí)ガイドの資格を取得した。
中級(jí)ガイドの資格を取得後、楊さんは博物館でボランティアとして解説をするようになった。そして、2012年、楊さんはついに高級(jí)ガイドの資格を取得。2013年に定年退職した後は、ガイドの仕事に専念するようになった。
そんな楊さんは取材に対して、「文化財(cái)の歴史を深く知るほど、把握しておく必要のある知識(shí)も増えるため、ガイドというのはプレッシャーの大きな仕事。観光客からもいろんな質(zhì)問(wèn)をされる。別に僕を困らせるために質(zhì)問(wèn)をするわけではなく、とても友好的な態(tài)度で質(zhì)問(wèn)してくれる。でも、それが僕が勉強(qiáng)し続けるようつき動(dòng)かしてくれる。誰(shuí)かに水を1杯あげるためには、1桶の水を持っていなければならないという言葉があるように、僕も水を少なくとも2-3杯は準(zhǔn)備しておかなければならない」と話した。
そのため、楊さんは毎日3時(shí)間勉強(qiáng)する日々を続けており、関連の文化書(shū)籍を読んでいるという。そして、「好きこそものの上手なれ。すでに習(xí)慣化しているので、勉強(qiáng)しないとかえって落ち著かない」と話す。
その獨(dú)特な解説スタイルについて、楊さんは、「準(zhǔn)備した原稿を読むということをしたことはない。毎回、新しい筋書(shū)きと思って解説を行っている。いろんな解説の仕方を試してみたが、最終的に、生き生きとした言葉、親しみやすい表現(xiàn)方法で、知識(shí)を伝えたほうが、観光客は気軽に楽しく聴くことができ、収穫もあると感じてもらえることが分かった。そこで自分のユーモアセンスとあふれる熱意をうまく活用して解説を行っている」と語(yǔ)った。
観光のオンシーズンを迎えると、「1日7-8時(shí)間解説を行うというのもいたって普通のこと」と話す楊さんは、「家に帰る頃には疲れているものの、物語(yǔ)や歴史、文化を語(yǔ)るなら、體中に力がみなぎる。テンションが上がりすぎると疲れるものの、睡眠の質(zhì)はとても良く、體調(diào)もとてもいい。あと10年はガイドの仕事をするというのが目標(biāo)」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年7月14日