「美しく素晴らしい新疆を自分の目で見て、體験してほしい」。そんな思いから在大阪中國総領事館が約1年半前から計畫していた「新疆は良いところ--コロナ後の中國新疆ツアー」がこのほど、ついに実現し、第一陣のツアー客が19日夜、新疆維吾爾(ウイグル)自治區烏魯木斉(ウルムチ)市に到著した。コロナ後に、日本の一般ツアー客が新疆を訪問したのはこれが初めてで、中國駐外大使館?領事館が現地の市民を対象に新疆訪問を企畫したのもこれが初めてとなった。在大阪中國総領事館の薛剣総領事は取材に対して、「ツアー參加者が新疆と中國に対する理解を深め、自分の目で見て、実際に経験したことを通して、悪意ある新疆に関するデマが反論しなくても自然になくなることを願っている」と語った。環球時報が報じた。
大阪の関西國際空港で出発前に記念寫真を撮影する日本市民新疆ツアー第一陣の參加者と中國人スタッフ。畫像は在大阪中國総領事館が提供。
「想像以上」に充実したツアー日程 自由にライブ配信可
新疆ツアー第一陣の參加者20人は今月19日から27日まで、8泊9日の日程で烏魯木斉や吐魯番(トルファン)、庫爾勒(コルラ)、庫車(クチャ)、喀什(カシュガル)を訪問し、同自治區の南から北までを巡って、美しい新疆をじっくりと體験することができる。今回の新疆ツアーは內容が豊富で、非常に充実した旅となっており、そのツアー日程は「想像以上」とも言える。薛総領事は取材に対して、「例えば、吐魯番では、維吾爾族の家庭を訪問し、一緒に晝食を食べ、新疆の少數民族の日常生活を肌で感じてもらう。また、維吾爾族の小學校を訪問したり、阿克蘇(アクス)では広大な綿花畑、紡績工場を見學したりしてもらい、西洋諸國の言ういわゆる『強制労働』がでたらめであることを確かめてもらう」と説明した。
取材に答える在大阪総領事館の薛剣総領事。
注目すべきは、ツアーに「反テロリズム?脫過激化闘爭テーマ展」見學が含まれていることだ。薛総領事は、「西洋諸國や日本メディアの新疆関連の報道は、事実からあまりもかけ離れている。いわゆる『強制労働』や『強制収容所』、『ジェノサイド』といったデマは真実を捻じ曲げている。その影響を受け、多くの日本人が新疆の治安狀況に良くないイメージを抱いている。『テーマ展』を通して、ツアー參加者は新疆が経験した暗い時期を知ることができる。そして、それは実際に目にする新疆の各民族の人々の幸せで落ち著いた生活とは明らかに異なっていることが分かると信じている。西洋メディアのデマや誹謗中傷に対しては、事実で反論しなければならない」との見方を示す。
今回の新疆ツアーでは、これまでの慣例を破る情報発信も行われている。ツアー參加者が主に個人メディアを通してライブ配信することで、今回ツアーに參加できなかった日本人にも新疆の実際の狀況を知ってもらい、美しい新疆をリアルかつ立體的に理解してもらえるようになっている。「ツアー參加者が個人メディアを通じて発信する內容が疑問視されたり、ネット上で攻撃されたりする心配はないか」との質問に、薛総領事は「確かにその心配はある。しかし、ツアー客が個人メディア発信できるようにしたのは、中國には自信があり、懐の深さがあるから」と答える。
そして、「今の中國は門戸を開いており、誰でも見に來ることができる。混亂をもたらしたり、不協和音を奏でたりする人はごくわずか。中國を低く評価する人はほとんどいない。參加者が実際の経験を通して、リアルでありのままの新疆の物語を語り、中日友好のプラスのエネルギーを伝え、相互理解を促進する民間の使者になることを願っている」と語る。
「生まれて初めての海外旅行先が新疆」
新疆ツアーの旅費は約33萬円だ。海外メディアは「中國がお金を払って、日本人にいわゆる『外交宣伝』をしてもらっている」と報道しているが、これはデマだ。薛総領事は、「旅費は參加者が全額負擔する。この旅費は、一般の日本人にとっても大きな出費となる。それにもかかわらず、多くの日本人が自費で喜んで參加しているということは、新疆にはそれほど特別な魅力があるほか、新疆関連の問題の真相を是非知りたいと多くの日本人が思っていることを示している」との見方を示す。
烏魯木斉に到著した日本市民新疆ツアー第一陣の參加者と中國人スタッフ。畫像は在大阪中國総領事館が提供。
新疆ツアーの參加者で、生まれて初めて海外旅行をするという特定非営利活動法人しあわせの澤田圭史理事長は取材に対して、「初めての海外旅行先が新疆で、とてもうれしい。今回ついに夢がかなった」と話した。
そして、「新疆は『荒れ果てた砂漠』というのが今までのイメージだった。日本のニュースメディアにあふれている新疆に関する悪い報道を見ていると、それは本當の新疆の狀況なのかと疑われざるを得ない。ちょっと調べてみると、新疆はカラフルなところで、秘境のように探検し、発見がある場所だということが分かった」と語る。
薛総領事によると、新疆ツアーの參加者には、70代や80代の高齢者から、両親と一緒に參加する小學校5年生の子供までおり、幅広い年齢層となっている。その職業も會社員のほか、自営業、退職者、學生などさまざまだ。
今回新疆ツアーに參加できなかった日本人から「參加できなくて殘念」という聲が上がっていることについて、薛総領事は、「第二陣の新疆ツアーも計畫中。関連情報をできるだけ早く発表したい。この活動が今後も続き、一人でも多くの日本人が新疆に実際に足を運ぶことを願っている」と語る。
「新疆は良いところーーコロナ後の中國新疆ツアー」の募集は2021年12月2日から始まり、日本各界からの注目を集めた。最終的に、募集開始から1ヶ月も経たない2021年12月31日までに、日本國內の1028人から応募があった。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月21日