今年の中國大學統一入學試験(通稱、「高考」)が終了した。試験會場を後にした瞬間から、受験生の新たな人生が始まる。ネット上では、「絶対にあきらめないで。必ず頑張って大學に行って」というハッシュタグが付いた話題が注目を集めている。
教育の公平性を促進する重要な措置である國の教育ローンは、1999年から実施が始まり、これまでに合わせて4000億元(1元は約19.5円)以上が投じられ、経済的な困難を抱える家庭の學生2000萬人以上を支援してきた。
同政策の実施初期、全日制の一般學部?専科(短大に相當)の大學生と大學院生を対象に、一人當たり毎年最大6000元が融資されていた。その後、2021年になり學部?専科(短大に相當)の大學生への融資額が最大1萬2000元、大學院生は1萬6000元まで引き上げられた。
2022年、國の教育ローンとして、延べ591萬人に合わせて569億元が融資された。これにより経済的な困難を抱える家庭の學生が無事、學業に専念することを実現してきた。
この話題をめぐり、多くのネットユーザーが自らの経験を書き込んでいる。
「國の教育ローンを利用して大學に通った。卒業して7年になるが、1年の返済額はわずか2000元ほど。全く負擔になっていない。経済的な困難を抱える家庭なら、教育ローンを申請した方がいい。大學に通い始めたら、アルバイトをして、生活費を稼ぐこともできる。今はたいへんでも、將來は必ずどんどんよくなる。絶対に大學に行って勉強しよう!」
「私自身、まさに國の支援で學校に通わせてもらった。私は小學校から博士課程修了まで、國の支援を受けてきた。國が私を成長させ、私が成功できるよう、いつでも安心感を與えてくれた。今の私はすでに國や社會のために働く能力がある。社會に貢獻するために頑張りたいと思っている。経済的な困難を依然として抱えている學生たちに、『何があっても勉強をあきらめてはいけない。それは運命を変える唯一の道だから』と言いたい」
こうした數々のメッセージにはいずれも、「絶対にあきらめずに勉強しよう」という思いが込められている。
國の教育ローンのほか、中國には國家奨學金や國家勵志奨學金、國家助學金、新入生支援金、勤工助學金、學費減額?免除、補償?代償といった制度がある。
これらの數々の制度は、経済的な困難を抱える學生たちに「合格通知書を手に入れることだけに専念しなさい。あとのことは國が解決する」という國の態度を示していると言えよう。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月14日