「中國(guó)天眼」、高速電波バースト観測(cè)で一連の成果

「中國(guó)天眼」（FAST）が高速電波バーストを観測(cè)するシミュレーション図

中國(guó)科學(xué)院國(guó)家天文臺(tái)の発表によると、同天文臺(tái)や北京大學(xué)などの科學(xué)研究者からなる研究チームが、貴州省にある500メートル口徑球面電波望遠(yuǎn)鏡（FAST）を利用し、宇宙の「20201124A」と呼ばれる高速電波バーストの動(dòng)的変化プロセスを観測(cè)し、重要な科學(xué)研究成果を手にした。この成果は北京時(shí)間21日に國(guó)際的な學(xué)術(shù)誌「ネイチャー」に掲載された。中央テレビニュースが伝えた。

高速電波バーストは宇宙で稀に発生する電波天文現(xiàn)象。數(shù)ミリ秒內(nèi)に高速電波バーストが放出するエネルギーは、全世界の數(shù)百億年の発電量に相當(dāng)する。高速電波バーストは2007年に初めて発見され、現(xiàn)在まで數(shù)百回観測(cè)されている。

科學(xué)研究チームは「20201124A」に対する3ヶ月弱にも及ぶ観測(cè)において、この高速電波バーストの1863回の爆発を確認(rèn)した。また現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で最大の高速電波バースト偏光観測(cè)サンプルを取得し、かつその物理的性質(zhì)の変化を分析した。研究により、高速電波バーストの放射から非放射への変化が極めて速く、72時(shí)間內(nèi)に非常に強(qiáng)い電波爆発狀態(tài)から電波爆発がない狀態(tài)に変化していることが分かった。これはすなわち高速電波バーストの消滅現(xiàn)象だ。

さらに科學(xué)研究チームは、高速電波バーストの宿主が銀河系とサイズが近く、金屬を豊富に含む棒渦巻星雲(yún)であり、かつその所在エリアの恒星の密度が比較的低いことを発見した。これはこの高速電波バーストが大質(zhì)量恒星の異常爆発による非常に明るい超新星、もしくはガンマ線バースト後に形成された若いマグネターを起源としないことを示した。

中國(guó)科學(xué)院國(guó)家天文臺(tái)の研究員で、北京大學(xué)物理學(xué)院の教授である李柯伽氏によると、科學(xué)研究チームは「中國(guó)天眼」（FAST）の高い感度により、高速電波バーストの動(dòng)的変化プロセスを初めて観測(cè)し、整った動(dòng)的変化畫像を形成した。この一連の成果は、未來の科學(xué)者が高速電波バーストの物理的特性を理論的に研究するための重要な観測(cè)資料になるとしている。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年9月22日