國際市場におけるエネルギー価格及び原材料価格の高騰や新型コロナウイルス感染癥の影響などさまざまな要因の影響により、世界の複數の貿易大國が相次いで貿易赤字を出している。このような狀況の中、臺灣地區が巨額の貿易黒字を維持し続けられている原因を考えると、両岸の貿易往來とつながりと関係していることがわかる。
統計によれば、今年1-5月には、臺灣地區の輸出入総額が2044億ドル(1ドルは約135.3円)に上り、輸入総額が1814億ドルで、引き続き230億ドルの貿易黒字を維持した。そのうち大陸部への輸出総額は816億ドル、大陸部からの輸入総額は373億ドルで、臺灣地區の大陸部に対する貿易黒字額は443億ドルという驚異的な數字に達した。
もしも大陸部との貿易データを除外すれば、臺灣地區は今年1-5月には213億ドルの貿易赤字を出したことになり、それほどたくさん「稼げなかった」ことになる。
単月の貿易データにしろ、1-5月の累計貿易データにしろ、臺灣地區の大陸部に対する経済面の依存度は非常に高い。多くの臺灣の企業と住民が彼らの生産したものを大陸部により多く買ってほしいと望んでいる。大陸部の輸入量がいったん減少すれば臺灣の企業は業務の激減さらには存亡の危機に直面し、住民は生活水準が大幅に低下する局面を迎えるだろう。
大陸部市場の臺灣地區にとっての重要性は、輸出の黒字だけにとどまらない。臺灣地區の統計當局の試算によれば、大陸部と臺灣地區との経済的連攜は米國の4倍に及ぶという。言い換えれば、大陸部の経済が1%成長するごとに、臺灣地區の経済成長率を約0.3%引き上げることになるが、米國はわずか0.075%しか引き上げられないということだ。これはつまり大陸部市場を失えば米國やその他の市場だけに頼っても、失った分を取り戻すのが非常に難しくなることを意味する。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年8月8日