「夏は暑すぎて料理なんかしたくない」。虹欣団地內で暮らす女性の沈さんと2人の隣人は23日晝、上海市虹橋街道が設立した「コミュニティ人工知能(AI)食堂」で晝食をとった。19日の初日の試験営業から1週間もたたないうちに、この食堂は1日平均延べ200人の利用客を迎え人気を博している。
これは「AI+飲食」企業である熙香蕓享による革新的な試みだ。ロボット調理、全自動食堂などのテクノロジーの要素をコミュニティに導入。これは上海さらには中國全土で初のコミュニティAI食堂でもある。解放日報が伝えた。
コミュニティAI食堂は一般的なコミュニティ食堂とどう違うのだろうか。利用者が真っ先に感じるのは「ロボット調理」だ。
中國料理のセルフサービスエリアで、ガラスの窓から無人廚房內の光景が見られる。野菜が上から運ばれ、調理ロボットの內部に入ると、黃色いロボットアームがすでに調理を開始している。料理の量や注文數、油分?塩分?糖質の摂取量を厳しく制御することで、料理の味を一致させるうえ、カロリー、脂肪分を一定させる。ただ新しいサービススタイルであることから、住民が料理を受け取る際にはまだ職員の手助けが必要だ。將來的には「ロボットアーム配膳」などの技術を導入する。
技術レベルでは、ロボットが作った料理を食べるのはもはや、SF映畫の専売特許ではなくなった。上海熙香蕓享電子商務有限公司の創業者である劉蘊煕氏によると、「モノのインターネット+AI」技術を中國料理市場に応用すると同時に、オンラインの予約プラットフォーム、オフラインのスマート廚房を作ることで、スマート飲食一體化、廚房の機械化?無人化、予約?配膳自動化のスタイルを構築し、ビッグデータで食堂の精細化運営をサポートできる。応用レベルで、虹橋コミュニティAI食堂はデジタル化技術により、中國八大料理を真似て調理できる。自動取り分け、自動パッケジングの機能を持ち、さらに自動循環マイクロ波加熱裝置があり、アルゴリズムにより料理の溫度と濕度を調整する。
さらに重要なのは、ロボットアームが調理する料理がより正確に油分?塩分の摂取と栄養価を制御でき、高齢者により栄養価の高い料理を提供できることだ。高齢者に安心してデジタル社會の産物に接してもらうことは、街道のより深いレベルの考えだ。上海の都市デジタル化モデル転換のため、生活デジタル化による新たな需要の創出を実現する。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年7月27日