高齢者の運(yùn)動(dòng)というと、多くの人がすぐに広場ダンスを踴る女性たちや木に頭を打ち付けて鍛える男性などを思い浮かべるかもしれない。しかし、運(yùn)動(dòng)の方法は日に日に多様化しており、多くの高齢者が「トレーニングジム」デビューを果たしている。中國新聞網(wǎng)が報(bào)じた。
資料寫真、四川省成都市のトレーニングジムで鍛える男性(撮影?楊予■、■は由へんに頁)。
江蘇省南京市雨花臺區(qū)で最近、高齢者専用のトレーニングセンターがオープンした。そこで、高齢者は各種トレーニング器具を利用したり、トレーナーの指導(dǎo)を受けたりすることができる。スタッフによると、このトレーニングジムは中國全土で初となるスマートコミュニティトレーニングセンターの試行ポイント7ヶ所のうちの1つとなる。
60歳以上の高齢者なら、料金は1ヶ月49元(1元は約15.9円)。60歳以下の場合は、利用時(shí)間帯によって料金が異なる。
このトレーニングジム內(nèi)の半分の面積は高齢者専用のトレーニングエリア。一般的なジムと比べて、設(shè)置されているトレーニング器具も高齢者向けとなっている。トレーニング器具の周りには、高齢者がケガすることがないように、保護(hù)具が取り付けられており、器具の中には本人が動(dòng)かなくても、運(yùn)動(dòng)効果が期待できる器具もある。
初めてトレーニングジムに來た高齢者はまず、體力検査を受け、その後トレーナーから器具の使い方についてのレクチャーを受ける。安全に使用できるようになって初めて、一人でトレーニングを楽しむことができるようになる。
トレーニングジムは開業(yè)以來、付近の住民の間で好評を博しており、トレーニングに來る高齢者もどんどん増えている。80歳以上の高齢者も少なくないという。
実は、中國では「國民健康づくり計(jì)畫」の下、高齢者の健康に対する意識も高まり続けている。
昨年、あるビジネス機(jī)関が発表した「中?高齢者の運(yùn)動(dòng)行為」分析報(bào)告によると、49歳以上の中?高齢者のグループの88.4%が「運(yùn)動(dòng)の習(xí)慣がある」、66.4%が「ほとんど毎日運(yùn)動(dòng)している」と答えた。ここから運(yùn)動(dòng)やトレーニングが中?高齢者の間で一種のトレンドとなっていることが見て取れる。
人々の生活水準(zhǔn)が向上し続けていくにつれて、高齢者の運(yùn)動(dòng)にも新しい特徴がみられるようになっている。
資料寫真
中國老年人體育協(xié)會の溫文副主席によると、高齢者たちは、散歩したり、體操したり、公園などにある無料の運(yùn)動(dòng)器具を利用するだけでは満足できなくなっており、より科學(xué)的で、系統(tǒng)的、効果的な、楽しめる運(yùn)動(dòng)を追求するようになってきている。
では、高齢者も流行を追い始めていることを受け、高齢者専用のトレーニングジムは今後、優(yōu)れた「ビジネス」となっていくのだろうか?
米國や日本では、中?高齢者を?qū)澫螭摔筏骏榨%氓去庭攻抓恁哎楗啶工扦松伽胜椁逃绊懥Δ蚴证摔工毪瑜Δ摔胜盲皮い搿?/p>
例えば、日本のフィットネスクラブ 「カーブス」は、高齢女性を?qū)澫螭摔筏慷虝r(shí)間のサーキット運(yùn)動(dòng)を打ち出している。長年の発展を経て、2019年11月の時(shí)點(diǎn)で、同社は日本全國に2000店舗以上を展開するようになっている。
米國の「Silver Sneakers」は、65歳以上のシニア向けにデザインしたフィットネスプログラムを打ち出している。會員は、全米にある數(shù)千店舗で提供されているプログラムに參加することができる。
一方、中國では、高齢者はゆっくりとした、軽い運(yùn)動(dòng)をするほうが良いとされ、それが伝統(tǒng)的な観念となっている。
しかし、研究では、高齢者が長期にわたり、安定して、系統(tǒng)的に上半身と下半身の筋トレを行うと、血液中のコレステロールを減らし、冠狀動(dòng)脈心臓病などの「文明病」の発生率を低減させることができるほか、下半身のバランス、敏捷性を強(qiáng)化し、転倒や接觸などによるケガを減らすこともできることが分かっている。
その他、トレーニングジムは、高齢者にとって社交の場となり、孤獨(dú)感を減らし、より健康的な體と心理狀態(tài)で、晩年を楽しく過ごすことを可能にする。
しかし、中國國內(nèi)のトレーニングジム業(yè)界はスタートが遅かったため、まだ十分に成熟していない。
まず、多くのトレーニングジムは若者をターゲットにしており、高齢者専用のカリキュラムやフィットネスプログラムを設(shè)置しているジムはほとんどない。また、高齢者が若者と同じように激しい筋トレをするとなると、トレーニングジムはハイリスクを抱えることになる。
そのようなさまざまな要素が重なり、高齢者はトレーニングジムに対して及び腰になってしまっている。
しかし、高齢者のトレーニング関連の消費(fèi)が高度化しているのを背景に、今後はさらにたくさんの高齢者の運(yùn)動(dòng)の方法が登場するのは必至の情勢で、そうなれば、人々の「高齢者は単調(diào)で、軽い運(yùn)動(dòng)をしている」という固定観念も打破されることになるだろう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月30日