「民族の優位性」を発揮し南極で野菜を栽培する。通信速度の速さによりロシア基地から「タダ乗り」されることから、返禮としてロシア基地のサウナに招待される……極寒の地でも中國科學観測隊員らは苦しみの中に喜びを見出し、他國の隊員と楽しく交流している。これは崑崙基地の王燾副基地長にとっての南極の「日常生活」だ。人民日報が伝えた。
王氏は、南極に來たばかりのころは野菜や果物がなく、肉しか食べられなくて非常に辛かったという。
この難局を乗り切るために、科學観測隊員らは中華民族の「どこにでも野菜を栽培する」という「先祖から受け継いだ技能」を発揮し、南極で獨自の「野菜用ビニールハウス」を作った。野菜が健やかに成長できるようにするため、隊員らは24時間連続でポピュラー音楽を流し、栄養剤を與え、加濕器をつけている。
心のこもった栽培により、きゅうり、レタス、パクチーなどが最も良く育った。ほぼ自由に野菜が食べられるようになった。中國の科學観測基地は、南極全域で最も料理の美味しい場所になった。
南極では大半の人が「越冬癥候群」にかかり、気持ちが塞ぎがちになる。2017年、中國科學観測基地中山基地の2キロメートルの範囲內で、電話とインターネットの利用が常時可能になった。これは隊員の余暇生活を豊かにし、ホームシックを緩和した。
通信速度が速いため、隣のロシア基地の隊員も集まった。彼らは雪原車でやってきて、中國の隊員とバスケットボールを楽しみ、そのついでにインターネットを利用する。
ロシア基地も返禮として、中國の隊員をサウナに招待する。中國基地は「中山基地ネットクラブ」になり、ロシア基地は「プログレスサウナ」になった。両國の科學観測隊員はこうして支え合い、長い冬を送る。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月14日