「がんと一生戦ってきたベテラン醫師として、私は非常に喜び、うれしく思っている」。22日午前に開かれたがん免疫療法の新薬「達伯舒」の一般販売発表會において、90歳を超える中國工程院院士の孫燕氏の発言で、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。人民日報が伝えた。
信達生物と禮來製薬が共同開発した達伯舒(學名は「信迪利単抗注射液」)は、中國が初めて獨自開発した腫瘍免疫療法薬で、親和力が高く、持久的?安定的などの特長を持っている。中國醫學科學院腫瘍病院の石遠凱副院長が中心となる臨床実験結果によると、同薬を使用した再発難治性ホジキンリンパ腫の免疫療法の効果は、世界製薬トップの同類革新薬にも劣らない。
中國は2008年に「重大新薬開発」科學技術重要特別プロジェクト(以下「同プロジェクト」)を開始した。達伯舒など一連の新薬は、同プロジェクトの支援を受けている。同プロジェクト技術責任者の桑國衛院士と同プロジェクト実施弁公室の楊青室長によると、同プロジェクトが始まってから1900件以上のプロジェクトが立ち上げられ、中央財政から累計で200億元(1元は約16.5円)の資金が投入されている。地方財政や企業などその他の財源からの資金は2000億元近くにのぼる。「重要製品を創出し、重要な需要を満たし、重點的な問題を解消する」という原則に基づき、同プロジェクトは発展計畫に焦點を絞り、革新的な研究開発を加速し、一連のコア技術を確立し、一連の重要革新薬を開発した。薬品の獨自革新能力を大幅に高め、中國の醫薬産業の急成長を促してきた。同プロジェクトは現在まで38種のⅠ類新薬を生み出しており、同プロジェクト実施前の7倍を超えている。各種革新技術プラットフォームを主體とした革新體制を大まかに構築し、中國の薬品獨自革新能力を大幅に高めた。國民生活の保障?改善、産業発展の促進、醫療制度改革のサポートなどで重要な役割を果たしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年2月26日