途中退席し、首脳宣言を拒否する……トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)の行動(dòng)によって、G7が示そうとした脆い団結(jié)は崩された。カナダでのG7サミットがそそくさと閉幕し、かつての盟友たちは物別れに終わった。今回のG7サミットによって、米國(guó)と西側(cè)の盟友との溝が浮き彫りになった。人民日?qǐng)?bào)海外版が伝えた。
■かつてない分裂
英ロイター通信は11日、米國(guó)の鉄鋼?アルミニウム関稅措置に対してEUが報(bào)復(fù)措置を取ることを報(bào)じた。メルケル獨(dú)首相は、カナダと同様、EUは世界貿(mào)易機(jī)関(WTO)のルールに従い、米國(guó)の鉄鋼?アルミニウム関稅への対応措置を定めつつあると表明した。彼らはG7首脳宣言の問(wèn)題におけるトランプ大統(tǒng)領(lǐng)の「ちゃぶ臺(tái)返し」に遺憾の意を表した。
カナダ?ケベック州でのG7サミットは首脳宣言を採(cǎi)択して9日閉幕した。だが、その後まもなく、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)はツイッターでカナダのトルドー首相について「サミットでは謙虛で穏やかに振る舞っていたが、自分が去った後に米國(guó)の関稅はカナダへの侮辱であり、カナダが振り回されることはないと述べた」と糾弾。「トルドー首相の発言及びカナダが米國(guó)の農(nóng)家、労働者、企業(yè)に重稅を課している事実に基づき、首脳宣言を承認(rèn)せず、米國(guó)市場(chǎng)に入る自動(dòng)車への徴稅を検討するよう米側(cè)代表に指示した」とした。
そしてこれは、最近深刻化するG7の溝の氷山の一角に過(guò)ぎない。
ホワイトハウスは5月31日、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が猶予期間を延長(zhǎng)せず、6月1日からカナダ、メキシコ、EUに対して鉄鋼?アルミニウム関稅を課すことを決定したと発表した。この決定にEUとメキシコは即日反発した。
その後、G7に暗雲(yún)が立ち込めた。サミット前にマクロン仏大統(tǒng)領(lǐng)はツイッターで「米大統(tǒng)領(lǐng)は孤立しても構(gòu)わないようだが、必要ならわれわれは6カ國(guó)合意に署名しても構(gòu)わない」と仏語(yǔ)と英語(yǔ)で発信した。トルドー首相はトランプ大統(tǒng)領(lǐng)が首脳宣言からの離脫を宣言した後、7月1日に報(bào)復(fù)措置を取ることを明らかにした。
「サミットでの言い爭(zhēng)いで、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は西側(cè)を危機(jī)に陥れた」。米CNNは10日、G7サミットの「厳しい」結(jié)末によって、大西洋を跨ぐ同盟がかつてないほど分裂していることが示されたと報(bào)じた。
■同盟維持は困難
「トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が短期內(nèi)に譲歩する可能性は小さい。大統(tǒng)領(lǐng)選での約束の実現(xiàn)に影響を與えるからだ。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は米國(guó)の國(guó)益と経済的利益をリンクさせ、國(guó)內(nèi)の支持層に目標(biāo)を定め、彼らのニーズを満たすことで、力強(qiáng)い指導(dǎo)者のイメージを形作っている」。中國(guó)國(guó)際問(wèn)題研究院歐州研究所の崔洪建所長(zhǎng)は「西側(cè)の盟友もこの現(xiàn)実をすでに明確に認(rèn)識(shí)している。現(xiàn)在彼らにとって比較的現(xiàn)実的な期待は、トランプ政権がさらにひどくならず、他の問(wèn)題でも反旗を翻さないことだ」と指摘する。
ドイツメディアは5月末、米商務(wù)省が米國(guó)の利益を損なっていないか確認(rèn)するため、輸入自動(dòng)車及び同部品に対する「232條調(diào)査」の発動(dòng)を発表したと報(bào)じた。この情報(bào)に、ドイツや日本の自動(dòng)車業(yè)界はたちまちざわついた。米國(guó)が自動(dòng)車に対して一層の貿(mào)易圧力を加えた場(chǎng)合、西側(cè)の盟友はさらに深刻な打撃をこうむる。
G7にとって最も厳しいのは自らの將來(lái)だ。舌戦を繰り広げたうえ、貿(mào)易関稅をめぐり本當(dāng)に一觸即発の狀態(tài)となった後、G7の將來(lái)はどうなるか?「G7の將來(lái)に疑問(wèn)符がついた」と英紙フィナンシャル?タイムズは報(bào)じた。
中國(guó)人民大學(xué)國(guó)家発展戦略研究院の李巍研究員によると、G7は西側(cè)世界全體の分裂による影響を大きく受ける。今後一定期間、トランプ政権は対外政策で引き続き高度の柔軟性を保ち、情勢(shì)の変化に応じて手段を変えるだろう。具體的には、対露関係改善の必要性を考え、歐州の盟友との関係緩和に短い間に余り大きな力を入れることはない。反対に、アジア太平洋地域の一連の試練のために、日豪など地域の盟友とは関係強(qiáng)化を重視するかもしれない。
獨(dú)誌「國(guó)際政治」によると、歐州の繁栄さらには政治體制は依然として米國(guó)に大きく依存しており、こうした依存から脫卻したいのなら極めて高いコストを引き受けなければならない。したがって歐州にとっての核心的要請(qǐng)は依然として、米國(guó)を長(zhǎng)く歐州に留めることだ。
「G7では現(xiàn)在も他の西側(cè)諸國(guó)は比較的受動(dòng)的だ。感情的にはトランプ大統(tǒng)領(lǐng)と付き合いたくないが、理性的には米國(guó)を引き留めざるを得ない」。崔氏は、他の西側(cè)諸國(guó)は今後もG7の形を維持しようとするだろうと考える。「こうしてのみ、自信を強(qiáng)めることができる」。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年6月14日
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