中國重慶市経済?情報化委員會の責任者は23日、中國新聞社のインタビューに対し、「重慶火鍋『一帯一路』(the Belt and Road)トレーラーのシルクロード旅を計畫している。この計畫によって、沿線國の人たちは本場の重慶火鍋を食べることもできるようになり、重慶の火鍋企業は念願の世界進出も実現できる」と話した。
中國には様々な火鍋があり、それぞれが獨自の味を持っている。その中でも重慶の火鍋には「痺れる辛さ(麻)?ストレートな辛さ(辣)?風味の良さ?香り?歯ざわりの良さ?柔らかさ?脂っこさ」という獨自の特徴があり、全國的に知られている。重慶はそのお陰で「中國火鍋の都市」と呼ばれるようになった。重慶ではATMより火鍋の店を探すほうが簡単だといわれている。
第9回中國(重慶)火鍋グルメ文化祭の記者會見が23日、現地で行われた。業界関係者への取材を通して、現在重慶火鍋の海外進出は非常に勢いがあり、その海外市場の見通しが多くの華僑に評価されているということが分かった。
重慶市火鍋協會のデータによると、近年、重慶の火鍋企業の海外への進出は日増しに加速している。現在、重慶の火鍋企業の多くは海外で延べ200あまりの店舗を持ち、店は米國やシンガポール、ロシア、カナダ及び香港、澳門(マカオ)、臺灣地區など約20ヶ國や地域に分布している。
重慶市火鍋協會の會長であり、徳莊グループの取締役を務めつ李徳建氏はインタビューに対し、「この3年間、徳莊火鍋は海外で試験運営を続けており、カナダや米國、ニュージーランド、イタリア及び東南アジアの國で10店舗を出店し、火鍋文化の普及、製品の配達、スタッフの募集などの経験を積んできた。2018年からは海外で大規模な拡張をする予定で、店を出すだけでなく、海外の食品加工企業を買いつけ、火鍋の製品と調味料を世界に普及させたい」と語った。
重慶火鍋のターゲット層には華僑のみならず、外國人も含まれている。李氏の話によると、外國人の火鍋に対する好みは、麻辣の味を控え、牛肉や羊肉、海産物、軽食、麺類などの具を増やすことだ。また、重慶火鍋の海外進出を成功させるために、スープや調味料を含めた製品の標準化をする必要があるという。さらに、5年後、重慶火鍋の海外進出は最盛期を迎える見込みだと語った。
重慶市経済?情報化委員會は食品工業所を設立し、火鍋や重慶小面などの重慶市の有名な飲食産業の標準化をバックアップしようとしている。関係責任者によると、火鍋食品工業基地、火鍋食材保稅加工基地及び、火鍋工業創新研究院の建設を計畫している。保稅加工基地を建設する理由として、センマイや牛肉、羊肉などの食材供給が追い付いておらず、大量に輸入しなければならないことが挙げられている。
重慶市火鍋協會の大まかな計算によると、2016年、重慶には約2萬7千店舗の火鍋屋があり、従業員は56萬人近く、年間生産額は約269億元(約4600億円)に達した。
追跡可能な食材加工配達システムの構築、インスタント火鍋などの新製品の研究が成熟期に入ると、重慶火鍋の世界進出が一層力強くなるだろう。
重慶市商務委員會の関係者は、「一帯一路」イニシアティブがもたらした発展のチャンスをしっかり摑み、優位性のある火鍋のブランド企業を沿線國や地域に進出させ、國際競爭力を強化すべきだと示した。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年10月24日
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